▲欧州的登山生活▲
△第70号: 魅惑のフロガット・エッジ
- 発行日
- 2008/04/23
- 発行者・筆者
- まさ (坂野正明)
まさです。
いよいよ春本番、日本では黄金週間も近付いてますね。山のプランは万全ですか? 英国は今年の
4月は結構寒い日が続き、スコットランドの雪山に 行った友人は素晴らしかった、と言っていました。
僕は最近はピーク地方と 湖水地方とに一度ずつ行ってきました。 湖水地方の方は、色々ハプニングがあって帰るのが遅れ、 24時間起きっぱなしということになってしまいましたが、二人とも 大事無く生還し、楽しい山行だったので、よしと致しましょう。
さて、今回は、予告から変更して、ピーク地方グリット石地帯のフロガット・エッジに 岩登りに行った時の記録から始めます。同地方の中で比較的後期(1950年代)から ルートが開発された岩場です。当時、隠された宝石だとされていたとか。 1950年代から 21世紀に至るまで、グリット岩場の一つの頂点(?)として 高い人気を誇り、英国岩登りの歴史を見つめてきた岩場です。 本メルマガでも第35号で一度登場しています。 そのフロガット・エッジの紹介文も書きました。 どうぞお楽しみ下さい。
目次
- 登山記録編 〜〜 魅惑のフロガット・エッジ 〜〜
- 英国の山紹介編 〜〜 フロガット・エッジ (Froggatt Edge) 〜〜
- 登山ミニ知識編 〜〜 英国伝統登攀の難易度の感覚 (その一) 〜〜
- Webページ更新情報
登山記録編 〜〜 魅惑のフロガット・エッジ 〜〜
実に久々に フロガット・エッジ(Froggatt Edge)へ。 定番と言いつつ、いや定番だからか、僕が最後に来たのは、 2年近く前になる。 随分と御無沙汰したものだ。
ウォーミング・アップの後、僕は VS の Sunset Crack を登ることにする。 6年前に初めてフロガットに来た時に フォローで登ったのを覚えている。ちょうど僕にいいレベルのルートだった。 確か初心者のリックは核心で何度か落ちていたはず。そういうレベルのルート。 さて、当時に比べると格段に成長したはずの僕だが、今ならどんな感じだろう? — 実に楽しく登れた! 安心感を持って登れるルートだった。それが成長の証という ことだろう。でも、VS としては、ちょっと易しい方かな (最新の RockFax のガイド本では HS になっていた)。
続いて、連れのルークに Swimmer's Chimney を勧める。バック・アンド・フットで登るチムニーのルート (HVD)。 屋内壁では経験できない外の岩場だからこそ、のルートだ。 特に取付で苦労していたが(核心)、あとは「確かに違うぅ!」と 必死の登攀を楽しんだようだった。
△以上、記録の一部。全文は、以下に載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/uk/20071117_froggatt.jis.html
英国の山紹介編 〜〜 フロガット・エッジ (Froggatt Edge) 〜〜
フロガット・エッジ (Froggatt Edge) は東部ピーク地方のグリット石地帯で、 スタニッジ・エッジ (Stanage Edge) に次いで、最も有名でポピュラーな 岩場のひとつ(北バーベイジ (Burbage North) と人気を分け合う?)です。 西向きで、ピーク地方には珍しい木立の中(上)にあるため、 風からは心持ち守られます。フロガット・エッジの岩場までが比較的急斜面で、 10m あまりの垂壁の岩場の上が台地になっています。その台地は丘歩きの人にも 人気の高いコースのようで、いつ行っても必ずそれなりの数の(丘歩きの)人々を 見かけます。
フロガット・エッジには、バランスよく、色々な難易度の色々なタイプの ルートが揃っています。つまり、難易度によらず、クライマーの好みにも よらず、自分に合ったルートを選ぶことができるので、 人気があるのも頷ける話です。実際、僕の友人のうち二人は、 「フロガット・エッジは世界最高の岩場だ」と主張してやみませんし、 他にもこの岩場のファンはたくさんいます。 なかでも最も有名なのは、厳しいスラブ岩のルートの数々です。 グリット石の厳しいスラブを登りたければ、確かに フロガット・エッジこそ、一番でしょう……(後略)
△この記事の全文は、以下に載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/info/peakd.html#froggatt
登山ミニ知識編 〜〜 英国伝統登攀の難易度の感覚 (その一) 〜〜
前号までフリークライミングの難易度について解説してきました(
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/trivia/climbinggrades.html
にまとめています)。 ただ、幾ら原理を解説されても、あるいは各国の難易度を比較されたところで、
もしどの難易度も知らなければ、雲を掴むような話になることが想像に 難くありません。
そこで、今回から、もう少し感覚的にどの程度のものか、説明していきます。 今回も含めて、毎回恒例の記録文では、難易度をしばしば説明なしで
使っていますから、(興味があれば)理解の助けになれば幸いです。
完全な初心者が(もちろん経験豊かなクライマーと一緒に)最初に岩場に行った時、 最初のルートは、おそらく、Diff(icult)
または VDiff までです。 初心者でも、クライミング・シューズさえ履いていれば、
高度感のために緊張はするにしても、少なくとも技術的には 特に問題無く登れる程度の難易度です (普通の登山靴なら話は全く別 —
文字通り、Very Difficult
(=大変 難しい) となるでしょう)。
ただし、見た瞬間には、とても登れないと圧倒される かも知れませんし、仮にそうでなくても、ザイル無しではとても登る気は
起きないでしょう。だからこそ、ザイルを使った本格的登攀の意味があるわけですが。
勾配も、大抵の場合、垂直まではいかない程度の角度です (が、下から見上げると、完全に垂直に"見える"かも知れませんね)。 ただ、稀に一箇所だけ簡単なオーバーハングに出くわすことも無くは ありません。それでも、技術的には初心者でも特に問題無く登れることに 変わりありません。小学校の校庭のうんていを大抵の人はできることを 思えば、感覚は理解できるでしょうか? (うんていなんて、90°(=垂直)どころか 180°です!)
(つづく)
Webページ更新情報
- この記事は、以下にも載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/magazine/backnumber/eu070.html - この 1週間前の Roaches の岩登りの記録を以下に載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/uk/20071109_roaches.jis.html - 「ピーク地方@イングランドの山情報」のページに、
ローチズ(Roaches)近辺の宿泊施設の項を加えました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/info/peakd.html#roaches_accommodation
次回予告
次回こそは… 「マロリーのスラブの悪夢」
See you later!
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