▲欧州的登山生活▲
△第93号: 400メートルの連続登攀 (グリデール)
- 発行日
- 2009/09/30
- 発行者・筆者
- まさ (坂野正明)
まさです。
大変、御無沙汰しました! よい夏を過ごされましたか? 僕は初夏に日本に帰国して、その折、六甲で一日岩登りして、 また、大雪山を
3日間縦走しました。 実は、先に大量事故死が出た件の登山者とほぼ同じコース でした……(僕たちが行ったのは、事故があった前ですが)。
8月末からは、 タンザニアのキリマンジャロ山(5900m)を登り、次いで
ケニア山(5200m)に挑戦したのですが……、こちらは残念ながら 撤退する憂き目にあいました。いずれにせよ、僕が登った
今までの最高高度(4200m程度)をはるかに更新し、 また初めての発展途上国、後進国への旅で、貴重でエキサイティングな
経験となりました。
今回は、昨年 8月に行ったウェールズでの 400メートルの 連続登攀の記録を主とします。ウェールズ広しと言えど、 これほどの連続登攀ができるのは、この場所だけだと思います。 今回、 ウェブページの方には、 その山旅で撮影した写真も 一緒に掲載しました。1年半前にカメラを購入して以来、 撮影した写真は 1000枚を超えるものの、ひとつにはなかなか 整理する手間と時間とが取れず、ひとつには公開する方法を 模索していたこともあって、溜る一方という感じでした。
結局、公開には、写真サイトとして世界でおそらく最もメジャーな Flickr というウェブサイトを使うことにしました(Flickr には、各種欧州言語版はもちろん、中国語版も韓国語もありますが、 例によってというべきか日本語版は存在しません……)。 Flickr は 無料でも使えますが、年間 2500円ほど払って有料会員になると (アップロードできる)写真の量とサイズとが無制限になるなど 色々な特典があるので、そちらを選びました。
そして写真の画像ファイル自体は Flickr
に置いて、自分のウェブサイトからリンクする、という形に 今回は(そして多分これからも)しています。 僕のウェブページの方で、
各写真をクリックすると、 僕の Flickr
のサイトの 方に飛びますから、そこで、写真上方の ALL SIZES
をクリック
することで、好きな解像度を選べるようになっています。 興味がありましたら、お試し下さい。
http://www.flickr.com/
また、併せて、北海道大雪山での事故を受けて 考えたことを書いてみました。生産的な教訓に的を絞っています。 お楽しみ下さい。
目次
登山記録編 〜〜 400メートルの連続登攀 (グリデール) 〜〜
北ウェールズはスノウドニアの Cwm Idwal (Idwal Slab) に。 クラシック VDiff 135m の Hope を、手始めにグレアムのリードでコンテで。気持ち良く登り切る。
さて、Idwal Slab の特徴は、さらに上までずっと登り抜けられること。 僕が 1カ月前にアダムと来て同じ Hope を登った時は 時間の関係ですぐ下降することにしたものだった。しかし 今日は Hope をコンテで飛ばしたこともあって、当然、さらに上まで登る! VS 40m の Javelin Buttress をグレアムのリードで。 少しの苦労も楽しみのうち、グレアムのリードの後、 僕もフォロー。
続くは、その上、 HVS 18m の Continuation Crack を僕がリードする。きれいなクラックのそそるライン。 ジャミング、レイバック、フェイスを組み合わせて、登り切る。 なかなかいいルート!
3年前に来た時は、 ここで時間切れになったものだったが、 実は、この上にもまだルートはある。今日こそ! 少し右に歩いて、 Glyder Fawr の VDiff 200m の Central Arete をコンテで登る。交互リードで。 下から見ると、さっぱりに見えたものだったが……、どうしてどうして! 実際に登ってみると、思ったより高度感があって、両側に切れ落ちていたり して、なかなかのルートではないか。二人して大いに楽しんだ。
ここまで登ると、さすがに岩場がない。頂上ももうすぐそこ。 ざれ場を少し登って、Glyder Fawr の山頂に。 素晴らしい連続登攀の一日だった!
△以上、記録の一部。全文は、以下に載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/uk/20080815_nwales.jis.html
議論提起編 〜〜 トムラウシ山岳事故に思う 〜〜
2009年7月中旬に起こった、トムラウシ山大量遭難事故を受けて、 色々考えるところがありました。 以下、その結論としての生産的な教訓を箇条書きします。
- 「最悪のケース」を予想して、事前にシミュレートしておく。
- 泊りがけの山行ならば、予備日を設定しておく。
- 携帯電話の電波状況が不明ならアマチュア無線機を持参する(もちろん 資格を持っているという条件付で)。
- 寝袋は絶対に濡らさない。シュラフカバーは好便。
- ツェルトを人数分、持参する。
- 風雨に対する備えは十分に。特に頭部。防水手袋も。
- 暖かい服を一枚は持っていく。
- 予備の食料を持参。
- 調子が悪くなったら、早めに仲間にその旨伝える。
- 最後の砦は自らの体力。訓練を怠らずに。
- 条件が悪い時こそ、億劫がらずに為すべきことを為す。
- 中止すること、引返すこと、救助要請に躊躇しない。
△この考察の全文は、以下に載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/doc/accident.html
Webページ更新情報
- この記事は、以下にも載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/magazine/backnumber/eu093.html
次回予告
次回は… 「ボウライン登攀会と湖水地方山行」
See you later!
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