このサイトは、タイトル及び副題の通り、より安全な登山および登攀を目指したものです。 および、後述の通り、旧「欧州的登山生活」の内容も加えております。

登山/登攀は、安全なスポーツではありません。そこに議論の余地はありません。 登山を続ける限り、怪我をする事もあれば最悪死ぬ事もあり得ます。 言うまでもなく、他のスポーツも程度の差こそあれ同じ事ではあります。 登山より安全なスポーツもあれば危険なスポーツもあります。 比較の問題ですね。

誰であれ登山/登攀における危険を完全にゼロにすることはできません。 しかし、少なくともその一部、あるいは広く全体的に危険度を下げる事はきっと可能です。 登山の楽しみを(なるべく)損なう事無く、より安全な登山を目指してみませんか。 当ウェブサイトでは、より安全な登山/登攀を提唱し、また探求することを主眼に置いています。

登山とは、ある意味では、重力に抗する戦いと言えます。 重力と運動学を記述する理論は、300年以上にわたり無数の回数、 検証に検証を重ねてきたもの、つまり偉大なるアイザック・ニュートンによる 古典力学(万有引力理論)です。 大学の物理系一年生のうちに習得する、現在では基礎中の基礎の物理学です。

さてところが、市販の登攀の教科書を見ると、その多くが古典力学を理解していないことが明らかなことに驚かされます。 その結果として当然と申しますか、岩場に行っても、最善とは言い難い、あるいはひどい場合には目を覆いたくなるような安全確保を取っている人々が少なくありません。 300年前の古典の理論にさえ追いついていない登山界とは、悲しく感じてしまいます。 加えて日本の場合、残念ながら、特に大学の山岳部を初めとして未だ精神論(根性論)さえしばしば見受けられるようで、先人が使ってきた(少なくとも現在では)最善には程遠い方法さえ散見されることが少なくないように見受けられます。 どれほど根性があったにせよ、落ちた時の怪我が軽くなるわけでもありませんのに。

物理学者(正確には天体物理学者)の筆者は、物理の基礎の理解は十分あるため(多くは 300年前の古典理論に過ぎませんからね!)、少なくとも登攀における基礎的な安全性の理解には好都合です。 そこで、その知識も生かして、より安全な登山が広がる事を願って、このサイトを開きました。

このサイトの主力は、ブログになります。 残念ながら、二カ国語で書くのは負担が大き過ぎるので、おそらく多くは英語のみになりますが……。 また、他の内容も、基本的に、日本語と英語とは相互翻訳ではありません(このページも然りです)。

加えて、このサイト内には、旧「欧州的登山生活」の内容もコピーしました。 かつて筆者が運営していたもので、 2001年以来、基本的に英国在住の筆者の登山記録および英国(および欧州)での登山に関する情報を書いたものでした。 当時、無料サイト(http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/ ← http://users.hoops.ne.jp/alpiniste/ ← http://members.goo.ne.jp/home/alpiniste)を使っていたところ、数年前に急に閉鎖の憂き目にあってしまい、それ以来、お蔵入りになっておりました。 今となっては多少古ぼけた感じも無くはありませんが、他の日本語情報はほぼ存在しないため、今でも相応の価値はあるかも知れません。 よろしかったらご覧下されば、と思います。

最後に、もし何かご意見がありましたら、どうぞ遠慮なくフィードバックを下さいませ。 基本的に間違ったことは書かないよう努力いたしますが、誤りも時にはあるかと恐れますし。 ブログ記事などの多くでは、コメント欄が用意されております。 あるいは、一般的なコメントでございましたら、 連絡欄をご利用下さいませ。

お楽しみ下さい。

(当サイトの筆者、坂野正明については、「筆者について」をご覧下さい。)