夏期アルパイン・クライミングの登山用具

装備

夏のアルプス登山装備は、基本的に日本の春山(春の雪山)装備でいいのだが、 いくつか注意点はある。

必携用具
クランポンの着雪防止プレート
サングラス (冬山とは太陽光の強さが違う。 私たちも雪盲を経験したように…。 ゴーグルは暑すぎるかも知れない。 ただし、悪天に備えて予備の軽量ゴーグルを持つのはいい考えのようだ。)
アイス・スクリュー (氷河をはじめ氷だらけ。一人 1本は最低必要)
アイス・スレッダー (Abarakov thread を作るための道具)
ナッツいくつか (岩が入るならば。フレンズにも利点はあるが、まず 重く、そして氷が入ると途端に無力になるという欠点がある。)
プルージック用スリング (2〜3本。氷河歩きでは常時必要)
(登山用)ヘルメット
ハーネス、(安全環付)カラビナ、スリング
(多分)不必要なもの
スコップ (雪面でフォーカスト・ビバークするなら、別かも)
雪崩ビーコン、ゾンデ棒 (雪崩はあり得なくはないが、ビーコンが活躍す るような面発生雪崩地点は多くない。氷雪崩なら、まともに巻き込まれた らどちらにせよ、一巻の終わり……。)
ボルト (よほどの冒険行ならいざ知らず)
その他の注意点
手袋をはじめ衣類は、天候さえよければ、耐寒性能はそれほど気にしなく ていい。むしろ、暑い時にどう対処するかを念頭においておきたい。 ただし、モンブランは他より高い分、寒くなり得る(-15℃とか)。
ルートによっては、悪天時のルートファインディングが極端に難しくなる。 そういう場合は、GPSを携行したい。
シャモニー近辺の山ならば、ほとんどの場所で携帯電話が通じる。当然、 非常時用の連絡先を事前に調べておくこと。
ほとんどのルートは(小屋から小屋まで)通常一日、長くても二日で終える もののよう。可能な限り重量を減らして迅速行動するのが致命的に重要。
ザックの容量は人によって言うことが異なるが……、ビバークなしなら、 40リットルあれば十分のようだ。25リットルで行動している人もいた。
ストーブは、Prius 関係のものがメジャー。つまり、キャンピングガス系 ではない。

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まさ