▲欧州的登山生活▲

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第5号: 湖水地方での冬山経験

発行日
2005/11/15
発行者・筆者
まさ (坂野正明)

まさです。
今回は、ピトンを頼りに懸垂下降しているのですが……、 今から考えたら、ナッツを頼りにすべきだったなぁ、と思います。 ナッツなら、後から来た人が回収できて、ルートはきれいなままで 残りますし。

目次


登山記録編 〜〜 湖水地方での冬山経験 (Great End) 〜〜

  • 山域: 湖水地方/Borrowdale/Great End
  • 期間: 2005/02/25 -- 2005/02/27 (前夜発1泊2日)
  • 参加者: ニック、スティーブ、リッチ、ベン、ミルゲイト、アビ、 ライナス、キーナ、エド、ジョン、ドム、ジェマー、まさ

週半ばには雪が降っていて、今でも残っているようなので、今回は 幸運なことに冬山が楽しめそうな雰囲気だ。
一日目は ジョン、エド、リッチと僕でグレード II の谷(gully)へ向かった。 ガイド本を誰も持っていないのが痛いが。

02/26

ルートの取付きで、コンテのセット。リッチがリード、エド、ジョン、 僕と続く。岩と雪のミックスから、やがて岩と氷と雪のミックスへと 移る。僕が持参した2本のアイススクリューが大活躍…いや、数がちょっ と足りない感じ…。そろそろピッケル1本では厳しいか、という頃、 後続の二人組が追い抜いていった。彼らに聞いたところ、どうもルー トはまだ 100m くらいあるらしい(あぁ、ガイド本が欲しい!)。

ここまで時間をかなり使ってしまっている。 しかも核心は上部だというこ となので、今日のところは撤退することにした。
ただ、撤退と言っても、都合のいいような木はもちろん岩角もなかな かない。気温も零度前後の現時、氷も、アイススレッドを作るには心 もとない(そもそも都合のいい場所、厚みではなかなかない)。ここま で 100m 近く、50m のシングルロープで登ってきているので、普通に 懸垂下降するなら、4回必要…。僕が持参したピトンは4本……。

そこで、僕の提案かつセットで、50m ザイルで 50m 懸垂することに した。今回、幸い、スリングや細引き類をかなりの量、持参してきて いるので、全部足すとほぼ 50m に達した。残置するため、ピトンを 岩に打ち込む…実は初めての経験。まず、エド、ジョンが、ヘキセン トリックなどを支点に懸垂。次いで、リッチが、ピトンを支点に、ヘ キセントリックをバックアップにして懸垂。最後、僕が、ピトンを支 点に懸垂。最後の 10m はザイルから離れて歩いて降りた。

僕が、他の皆の立つ場所に降りた頃には、リッチがそこで 30cm くら いある大きなチョックストーンにザイルをかけて、次の 50m 懸垂の 準備をほぼ終えていた。3人懸垂した後、最後が僕。さて、 僕が懸垂前にロープを引いてみると…、ロープが引けない、つまり回 収できそうにない! 30cm のチョックストーンの摩擦が大きすぎるの だ。そこでその場で、チョックストーンにスリングをかけて、ザイル を 50m 引っ張ってかけなおした。今度は大丈夫だ。回収も問題なし。

ここで、懸垂の場所は終わり。この後は普通に歩いて下る。日はすでに 暮れている……。撤退してよかった、というものだ。

02/27

昨晩、ベンと明日も冬山に行かないか、と話していて、僕は早起きし たのだが…、今朝は、ベンも含めて他の連中は(いつものように?)寝床 がお好きな様子。晩によく飲んでいるから…。結局、小屋を発つの はほぼ正午、冬山は絶望的。 Derwent Water 湖ほとりの Shepherds Crag へ行って、マルチピッチの岩登りを楽しんだのだった。

△以上、記録の一部。全文は、以下に載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/uk/20050225_laked.jis.html


英国の山紹介編 〜〜 湖水地方(@イングランド)概観 〜〜

湖水地方(Lake District)と言えば、ピーターラビットの里、アーサー・ ランサムの(「つばめ号とアマゾン号」などの)舞台。ワーズワースの地。 名の通り多くの湖を抱えたイングランドで最高の景勝地であり、観光地 です。ただ……、イングランドの例にもれず、森らしい森は少なく、 実質上、多くの場所は牧場になっています。

湖水地方南部の入口は Kendal(ケンダル)です。マロリーがエベレスト 登山に持参したというケンダル・ミントケーキ(砂糖菓子)で有名な地 です。列車の終点が、イングランド最大の湖、Windermere(ウィンダミ ア)湖の中央部ほとりの Windermere にあります。この Windermere の 隣の Bowness-on-Windermere が、Kendal を除けば、規模的には湖水 地方最大の観光街でしょうか。Windermere湖北端に位置する町 Ambleside (アンブルサイド)が、湖水地方最大の登山基地です。 Ambleside へはイングランド各都市から長距離バスも出ています。 Ambleside から北に行った Derwent Water湖北端の Keswick(ケジック) が、もうひとつの登山基地になります。

以下、「登山という観点から」、Ambleside を起点にして時計回りに 湖水地方を大雑把に分類してみます。湖水地方の山々には決定的な 分類法があるわけではなく、ガイド本によってもそれぞれ異なるのが 実情です。ですので、以下は、目安と思ってください。

Ambleside 南西(Windermere湖西側)に Coniston、Ambleside 西に Langdale、そのさらに西の Eskdale から Wasdale(Scafell山系)、そ の北の Buttermere から Borrowdale、その北の Keswick のさらに北 側の Skiddaw山系、Keswick 南東(Ambleside の北側、Buttermere の ずっと東側)の Helvellyn山系、最後、Ambleside 東側には比較的マイ ナーな Kentmere があります。

これらすべて(?)をひっくるめて、カンブリアン山脈(Cumbrian Mountains) と呼びます。カンブリアン山脈には盟主 Scafell Pike (スコーフェル・パイク; イングランド最高峰: 978m) をはじめ、 3000ft (=915m) を超える山が五峰あり、多くの 2000ft(=約600m以上) 峰があります。イングランドでは、屋根と言っていい山系なのです! 特筆すべきは Wasdale 地域にある Napes Needle (ネイプス・ニードル) で、英国のロッククライミング発祥の地として有名です。湖水地方は、 誇り高い英国の登山家たちの心の故郷かも知れません。

△以上、以下にも転載しました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/info/laked.html


Webページ更新情報

See you later!


あとがき

今季の冬の英国は寒くなりそうだとか。楽しみです。

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