▲欧州的登山生活▲

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第6号: ウェールズとイングランド最高の縦走ルートへ冬期に

発行日
2005/12/26
発行者・筆者
まさ (坂野正明)

まさです。
御無沙汰していてすいません。手元のパソコンが壊れてしまって、しば らく日本語を入力できなくなっていました。何とか復活させました。 まだ不安定ですが、とり急ぎ次号をお送りします。

ウェールズとイングランドで(つまり、スコットランドを除いた英国で) 最高の稜線縦走(ridge traverse)ルートは、スノウドン山の クリブ・ゴッホと言われます。僕の経験でもそう思います。 夏であれば、山歩きする人(hill walker)にとっての最高難度のルート になります。一度行った(山歩きの)人は、その後、長らくパブ(=酒場) にて、それがいかに興奮するものだったか語り継ぐことになると 言われます。

今回は、そのクリブ・ゴッホをまっとうな雪山の条件下で縦走して きた感想を主題に置きます。地球温暖化が進む現在、3月のウェールズ で雪山が楽しめたのは、ラッキーでした。
今回で、昨期の冬山の部は終了です。今後は、夏山へと移ります。

目次


登山記録編 〜〜 ウェールズとイングランド最高の縦走ルートへ冬期に 〜〜

  • 山域: ウェールズ/Snowdonia/Crib Goch 他
  • 期間: 2005/03/11 -- 2005/03/13 (前夜発1泊2日)
  • 参加者: リッチ、ローラ、ベン・W、まさ、他総勢18名

03/12

他の人々が岩登りに行くところ、僕は、 リッチ、ローラ、ベン・W と共にクリブ・ゴッホ(Crib Goch)へ歩登攀に行くことにする。一年前の 1月下旬に来た 時には、およそ雪がなかった。今回はどうか。多少、雪が あるかも知れないが、Grade 1 のスクランブリングで、登攀用具一式 も担いで行くから何とかなるだろう。ローラとベンとは、クランポン もピッケルも持っていないのがちょっと気になるところではあるが、 岩場だからそう問題にならない、と期待する。

Pen Y Pass 発で一般道経由で Bwlch y Moch まで歩き、一般道に別れ を告げる。まだ雪はないが、結構寒い。実際、風が相当強くなってい て、まっすぐ歩くのにもちょっと苦労する感じだ。平坦な道から岩場 に入ったあたりで、雪が出てくる。思ったより雪の出現が早い。いざ アンザイレン。私、ローラ、ベン、リッチの順でコンテで進む。

岩角を使った確保点にはこと欠かず、結構、楽しい。 やがて Crib Goch の山頂に到着。雲っていて、左手(湖側)の見晴らし に限りはあるが、右は問題ないし、悪くない! 手早く昼食とする。

そして、ここからが Crib Goch の真骨頂。高度感あるナイフ・リッ ジのトラバースだ。稜線の岩角をそのまま確保に使えるので、コンテ のためにあるようなルートと言える。高度感を楽しみつつ、慎重にト ラバースしてゆく。

トラバース自体はいいのだが、途中、岩場を登るところのうち二カ所 (数メートル)では、僕のリードを二番手のローラに確保してもらった。 Mod くらいか? 中間支点は取らなかったから、万一落ちれば墜落係数 2の落下。慎重に登って、後続を確保する。これは、Crib Goch とし てはちょっと難しすぎるから、最も易しい場所から微妙に外れていた かも知れない。

ガスがかかる時間が長くなった頃、Crib y Ddysgl (別名 Carnedd Ugain; ウェールズ(とイングランド)で 2番目に高い)山頂を通りすぎ、 Snowdon(Wyddfa)の主稜線に達した。人の数が急に増える。元々は、 ここから Snowdon山の山頂を踏む予定だったが、時間も押しているの で、諦めて、(一般道の) Miner's track 経由で Pen Y Pass まで降 りたのだった。もちろん、ザイルは外して。

下る途中、ローラは、初めての冬の山だったと明かした。えぇーー! 冬山初めての人が来るような場所ではないよ、ここは……。夏に来て も、肝冷えるようなルートなのだから……。 ひょいひょいと登るその様子は、とて も初めてには見えなかったが。まぁ、なにごともなくてよかったって ものだ。

△以上、記録の一部。全文は、以下に載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/uk/20050311_cribgoch.jis.html


英国の山紹介編 〜〜 ウェールズ概観 〜〜

イングランドは紀元一世紀にローマ帝国に征服されました。その時、 ウェールズ(Wales)は、イングランドに隣り合っていながら、手付か ずで残されました。険しい(?)山がちの地形だったので、ローマ帝国 の手を免れたということです。

それだけ、ウェールズは、山がちの地形で(英国内では)有名です。 中でも、北ウェールズに、イングランドとウェールズとの最高峰 スノウドン(Snowdon または Yr Wyddfa)山(1085m)をはじめ高い山々 が集中しています。英国最大の登山センターである Plas y Brenin も北ウェールズにあります(周りに山しかない道路際に忽然と出現 します)。

スノウドン山付近の地域をひっくるめて、スノウドニア(Snowdonia) と呼びます。登山という意味では、北ウェールズと言えばスノウドニ アと言っても過言ではないくらい。少し下って中央ウェールズに入る と、険しいという意味では、Cadair Idris が有名でしょう。 南ウェールズまで下ると、Brecon Beacon (Pen y Fan)をよく聞きます。

ウェールズには、海岸沿い(や近く)の崖に岩登りの舞台として有名な ところがあります。北ウェールズでは、中でもトレマドッグ (Tremadog)と Gogarth とが最も有名でしょう。南西部の海岸、 ペンブローク(Pembroke)は特に有名です。

ウェールズの元々の母語はウェールズ語で、ゲーリック語の親戚です。 イングランドに征服されて時が経った今、ウェールズ語を話す人は必 ずしも多くありません。特に南ウェールズでは英語しか喋れない人が 大部分だと聞きます。一方、スノウドニア近辺だとウェールズ語健在 の様子。南と北とでウェールズ語は結構異なる、という厄介な問題も あるようです。ウェールズ語が喋れなくても実用上困ることはありま せんが……、地名の発音だけは大変です。

△以上、以下にも転載しました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/info/wales.html


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See you later!


あとがき

明日から正月山行に行ってきます。次回配信は 1月第三週の予定です。

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