2005/06/19 Millstone Edge 登山記録/感想文 (by まさ)

[日本語 / English]



総括

山域
Peak District/Millstone Edge
参加者
ジョン・M、まさ
期間
2005/06/19 (日帰り) Millstone Edge
  1. Hells Bells Area/Hell's Bells (8m HS 4a); Leader まさ
  2. Hells Bells Area/Midrift (8m VD); Leader ジョン
  3. Hells Bells Area/Chiming Cracks (8m HS); Leader ジョン
  4. London Wall Area/Bond Street (22m HVS 5a); Leader まさ
  5. Great Slab Area/Great Slab (28m HS 4a); Leader ジョン
天候
晴後曇 (30℃@11時)

登山編

ジョンとクライミング。ジョンは、英国で最初に知合ったクライマーの一人で、 先の正月も一緒した。しかし、外 で岩を一緒に登るのは初めてかも知れない。今日は、2年前に登った Millstone Edge (ミルス トーン・エッジ)に来ることにする。ピーク地方の花崗岩の中では、もっとも切 り立った垂壁が楽しめるので、ずっと再訪したかった場所だ。

最初は、南端の Millstone としては小振りの壁に取り付く。多くのルートが VS か HVS 以上の Millstone の中ではもっとも易しいルートが揃っている壁でもあ る。最初は、僕のリードで HS 4a の Hell's Bells を登る。クラックとフェイスの組合わせで特に難なく気持ち良く登る。 ジョンはちょっと苦労していたようで、これが HS か? とぼやいていた。

次の VDiff の Midrift をリードしたジョン、易しすぎたようで、この壁のハイライトにしようと言って いた HS の Chiming Cracks を続けてリードすることにする。これは、ずっとジャミング的なク ラック。核心はきれいなフィストジャム。ジャミング好きのジョンはえらく気に 入ったようだ。Hell's Bells より絶対こっち、難度もずっと易しい、と感じた そうな。僕としては、どちらも HS としてぴったりと思ったので、個人の指向の 問題なのだろう。

ここで場所を移して、いよいよ Millstone らしい切り立った崖に向かう。London Wall AreaBond Street (22m HVS 5a) を今日のハイライトとしよう。Millstone の HVS ルー トの中でも有名で、三ツ星お薦めルートだ。下から上まで、垂壁にフィンガーか らフィストのきれいなクラックが一本走る。二カ所のオーバーハングが核心か。 核心の前で休めそうなのは嬉しい。

「本気かい?」というジョンの声を背に、いざ取り付き。最初のまっとうな休憩 点まで、フィストくらいのクラックだが…、左側のホールドを適当に使って、手 の方はあまりジャミングに頼らずに登りきる。ちょっと緊張。クラックだから、 プロテクションは申し分ないのが嬉しい。そこからさらに、ジャミングやフェイ スを適当に組み合わせて、三角型の窪みの休憩点まで登っていく。

この真上が核心。プロテクションをしっかり極める。左側では、ピーナッツに衝 撃吸収スリングを組み合わせておく(このピーナッツ、不安があったのだが、実 は、ジョンがクリーンする時に、もっとも取るのに苦労する支点となった)。こ こで、十分に休憩を入れた後、ジョンに「行くでー」と声をかける。指一本半分 のクラックにフィンガージャムがきれいに極まって、核心を超えることができた。

その上のオーバーハングは、下から見ると難しそうだったが、実際は難なく乗り 越えられた。その上のレッジのさらに数メートル上が、出口。ただし、そこまで 登ると下が見えないので、結局、上まで登りきって支点を作ったあと、レッジま で下りて確保することにした。

このフォロー、ジャミング好きのジョンは、随分と楽しんだようだ。取付きのク ラックも、ジョンは、ジャミング一本で乗り切ったという。僕もジャミングは好 きだが、ジョンにはかなわない感じだ。特にリードの時は、フィスト以下のジャ ミングにまだ十分な確信が持てない。経験が必要かな。

このルート、結局、1時間くらいかかってしまった。いや、長時間の確保を申し 訳ない、ジョン。この後は、悪化しつつある天候と競争の感じで、少し歩いて HS の Great Slab をジョンのリードで登ることに。スラブの真ん中に斜めに走るクラッ クに沿って登るルート。2年前にマークが 登ろうとして、濡れた壁に諦めたルートだ。なつかしい。最初のスラブがあ まり支点が十分でないが、特に問題なくジョンは上まで登りきる。ナッツを二セッ ト担いでいたが、5番のナッツがさらにもう一つあれば、ということだった。僕 も問題なくフォロー。

雨がかなり近づいている模様…ということで、ここで今日はおしまい、急いで駐 車場に戻る。駐車場に着いた途端に雨がざーざー降り出した。いやぁ、運がよかっ た、スラブをリード中の真ん中で雨が降り出していたら…あまり愉快な経験では なかったろうね、とジョンのコメントだった。


情報編

Millstone Edge への駐車場は、少し(南に)下ったところにある有料駐車場が本 命。£3。もしくは、Lawrence Field との別れ付近の道端に数台の駐車スペース がある。

Millstone Edge は、クラックが主なので、プロテクションは一般に豊富。ナッ ツを 2セット担いでいくと安心か。
London Wall Area では、登りきった後の道端にあるポールがセカンドの確保用支点 に最適。10m のスリングがあれば、便利かも知れない(普通のスリングをかけて、 ザイルを通してももちろんOK。50m のザイルならば長さも十分のはず。ただし、 レッジまで下りて確保したければ、長いスリングか、60m のザイルが欲しいかも)。 ただ、そのポールは表面がちょっとごつごつしているので、何かプロテクターの ようなものがあると嬉しいだろう。


この文書の先頭へ戻る
「英国での登山的生活」へ戻る
トップへ戻る


まさ