2006/10/13--15 南ウェールズ/ペンブローク登山記録/感想文 (by まさ)

[Japanese / English]



総括

山域
South Wales/Pembroke
参加者
ガレス・N、レイチェル、アダム・H、ベックス、スティーブ・E、ジェマー、ニール、ベン・H、ドム、ジョン・M、サイモン・W、キャサリン・T、キャット・J、ニック・R、アビ、ライナス、キーナ、ヴィッキー、デイブ・B、ケリー、アマンダ、ピート、アウン、バーニー、まさ 他 (ULMC)
期間
2006/10/13--2006/10/15 (2泊3日)
  • 2006/10/13 Leicester ...(車)... Pembroke (天場)
  • 2006/10/14 天場 ... (車) ... Saddle Head ... (車) ... 天場
  • 2006/10/15 天場 ... (車) ... Giltar Point ... (車) ... Leicester
宿泊
天場 (in Pembroke...) にてビバーク
天候
  • 2006/10/13 曇
  • 2006/10/14 曇
  • 2006/10/15 晴

登山編

今回、初めて、南ウェールズの南西端、ペンブローク(Pembroke)へ来る。 海岸沿いの絶壁で有名な場所で、英国の岩登りのメッカの一つ。 山岳部の毎年の定番山行の中で、 先の2月のヨークシャーデール の後、僕が縁がなかった最後に残された地域だった。 というわけで、今回、楽しみにしていたものだ。

10/13

ペンブロークの欠点(?)は、遠いこと。18時半に出発して、 ジョンと交替で運転しながらも、天場への到着は午前 1時。 僕は今回、天幕は持参せず、シュラフカバーのみでビバーク状態。 今回はボルダリングマットを持参しているので、断熱効果も完璧、 非常に快適だ。

10/14

9時半に天場を発ち、車で Saddle Head へ。 海岸沿いの岩場にありがちなように、一部のルートは潮加減次第。 今日は、潮のタイミングはよくないので、満潮でも大丈夫なルートが主になる。 ペンブロークは広大だが、山岳部が来る場所は限られているようで(つまり、 低難度のルートが豊富にあって、潮の影響も受けにくい場所)、ここは定番らしい。

スティーブらが懸垂下降をセットする。ここは、新入部員にとって初めての 懸垂下降の舞台として、定番のようだ。20m を越える絶壁だから、なかなか 楽しめる(緊張する?)ことだろう。スティーブらが、半マスト結び(Italian hitch)で バックアップ確保する中、新人が一人一人下りていく。僕は、懸垂下降はなるべく 避けたいこともあって、(大回りだが)歩登攀のルートで取付まで下る。

最初は、コーナーの VS ルートを登るジョンを確保、フォロー。 次いで、Saddle Head で一番の人気ルートという Sea Mist 「海霞」(HS 4a) をリードする。 アレットを登る高度感あるルート。リード初心者が次のステップに 進む時、つまり最初の HS のルートとしてしばしば登龍門となるらしい。 実は、最初の(アレットに達する)これもまた高度感あるトラバースが核心だった。 リーチがない僕のような人には若干難しい(4b?)か。いずれにせよ、中間支点も 豊富、高度感が素晴らしい、いいルートだった。

続いて、その横の HVS 5a の直登ルートを特に問題なくリードする。 ドムが E2 5b のルート(Get on Lord)をリードしたのを見て、ジョンの後、 フォローさせてもらう — あろうことか、途中で落ちてしまった。 トップロープだと緊張感がないか? 情けなや。

最後、VS 4b の「No Hands」を登る。最後の三角コーナーが相当難しい。 思いっきり手を使って、クリア。どこが「No Hands」やねん! (フォローのニールも同感)。それに、 どこが 4b やねん — 個人的には、「Get on Lord」よりさえ 難しい気がしたが? 落ちなかったのは、単にリードの緊張感があったからだと。

10/15

朝、風邪で調子がよくないというアダムを(偶然)「近く」にある実家まで送る。 近くと言っても、往復に 4時間以上かかり、ペンブロークに戻って、 皆がいる場所を(苦労の末)見つけ出した頃には、15時になろうとしていた……。

なんとなく、一日の岩登りを終えつつある感じのようで、 Tシャツで海に飛び込んで泳ぎに興じるもの(とっても寒いんですけど……毛皮 でも皮下にあるんですか、君たちは!)、崖を使ってちょっとした冒険をしようと しているもの、などなどリラックスした雰囲気だった。

それでも一つはルートを登らないとね、とアビに確保を頼んで、 VS の Fossil Turd を登る。下部のオーバーハングの乗り越えが核心か。 支点をしっかりと作って、分散までかけて、いざ突っ込む — ホールドは 悪くない。クリア。その上のスラブが中間支点が期待するほどではなく、 リーダーとしてはむしろ怖かったが、特に問題なく登り切る。悪くないルートだ。

アビ、ジェマーと女性陣が問題なくフォローしてくる。次いで新人ピート、 オーバーハングで悪戦苦闘した後、諦める。トップロープなんだから登れない ルートがひとつくらいあった方が、楽しいってなものかな。最後に同じく 新人ベックス、すいすいと登ってきた。女性陣の方が秀れてますね。お見事。

今回初めて訪れたペンブローク。噂に違わず、海岸部に広がる絶壁は実に 広大で見事。南部にある分、他の地域より少し暖かく、寒い季節にはなかなか いいだろう。また、再度訪れたいものだ。


タイム・テーブル

2006/10/13-15 Pembroke 山行タイム・テーブル
時刻 行動 高度(m) (計器|地図) 温度(℃) 歩数(複歩)
表注:
高度の表記で (s) は高度計をその高度にセット。 なお、高度計は、腕時計を使用。 歩数は、その前の項目からの歩数[複歩]、 括弧「(...)」内は予測値。
2006/10/13
(Leicester → Pembroke)
18:25 Leicester発
25:00 Pembroke(天場)着
26:00 就寝
2006/10/14
(天場 → Saddle Head → Leicester)
08:15 起床
09:30 16
Saddle Head 16
22:30 就寝
2006/10/15
(天場 → Giltar Point → 天場)
08:10 起床
09:30 発(→ Tondu)
14:45 Giltar Point
18:15
23:40 Leicester

この文書の先頭へ戻る
「英国での登山的生活」へ戻る
トップへ戻る


まさ