2006/11/05 Peak 地方/Harborough Rocks 登山記録/感想文 (by まさ)

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総括

山域
Peak District/Harborough Rocks
参加者
スティーブ・E、ジェマー、アダム・H、ベックス、ドム、デイブ・B、ジョン・M、アマンダ、エイドリアン、ニック、オリバー、サラ、ニック・P、まさ (ULMC)
期間
2006/11/05 (日帰り)
Harborough Rocks
  1. Steeple Area/Bow-Shaped Wall (4m VS 5a); Leader Masa
  2. Steeple Area/Cracks (6m HVS 5b); Leader Masa → 断念
  3. The Arete Area/Blinkers (6m VS 5a); Leader Masa
  4. Trident Buttress/Trident Eliminate (12m HS 4b); Leader Masa
  5. Creased Wall/Crinkle Crack (10m VS 4c); Leader Masa
天候
曇 (10℃ @ 10:30)

登山編

ピーク地方と言えば、グリット石が有名ではあるが、実際は、 石灰岩地帯も相当の面積を占める。実際、多くの洞窟があることからも それは見てとれる。特にピーク地方南部には、多くのマルチピッチのルートがある。 今回、ピーク地方の石灰岩地帯の中で最も易しいシングルピッチのルートが揃う、 ハルボロー・ロックス (Harborough Rocks) に、山岳部の山行として来た。個人的には、なぜピーク地方で、しかも11月に、 わざわざ石灰岩を選ぶのか……、という気もしないでもないが(僕は、 ピーク地方の石灰岩で岩登りをするのは実は今回が初めて!)、部員には 石灰岩が好きな連中が少なくないのだ。

来てみると、確かにアクセスはよく、岩の高さも低く、一度登った後も 取付まですぐ(安全に)下れる。端から端まで歩いても大したことのない 小じんまりとした岩場だ。初心者の練習にはなかなか合っていそう。 今日は天気はあまりよくないが……、雨が降らないことを願う。

僕は、エイドリアンと組んで登る。エイドリアンは新入部員とは言え、 多少のクライミングの経験はあるらしい。とはいえ、伝統登攀のリードは 違うから、今日は僕がリードすることになる。まず、VS のルートで 足慣らしして、HVS 5b の Cracks へ。 最初の 3m が核心か。ボルダリング・マットを頼りにいざ登り初め。 なかなか難しいではないか! 石灰岩だけに足場がもうひとつ頼りにならないし……。 何度ものトライの後、結局、断念した。うーん……無念。

そこから、 ハルボロー・ロックスで最も目立つ岩、トライデント(三つ叉鉾)・バットレス の中央を登る HS 4b の Trident Eliminate に。ちょうど、ドムがソロで登ったところだった。核心は半ば以上登ったところ、 つまり地上 6m から上で、下もごつごつしているから、落ちれば死にかねないが……、 勇気ある(無謀な?)奴だ。デイブやアダムもトライしようかとしていたが、 こちらはすぐ諦めていた。賢明な判断だろう。君らはドムよりはるかに 技量が劣るし。

というわけで僕のリード。中間点のレッジまではいいが、その上の ちょっとしたオーバーハングはちょっとムーブを考える必要がある。 なかなかのルート、割と楽しめた。ソロ? とんでもない!

最後、VS 4c の Crinkle Crack へ。 ガイド本によると核心前に中間支点が取れないようなことを書いてあったので、 ちょっと緊張して途中での撤退も視野に臨んだのだが、 どうしてどうして。余裕で中間支点取れるし、核心のムーブも 4b というべきだろう。 むしろウォームダウンとして悪くない感じだった。

というわけで、今日のピーク地方の石灰岩地帯の岩登りを終えた。 このハルボロー・ロックス、再訪したいと思うほどでの岩場ではなかった、 というのが正直な感想だ。全体的に低いし、もうひとつ魅力が感じられ なかった。(グリット石でなく)石灰岩なんだから、強烈な高度感のもと、 素晴らしいホールドで登っていけるくらいでないと、魅力を感じにくいか。

ちなみに今日、ドムは、この岩場の (RockFaxのガイド本 に載っている)ルートを 1日で全て制覇した、と満足気だった。 数としては、40を超える。全てボルダリングで登ったようだ。 確かに全てのルートは HVS 以下だから、ドムの技量を持ってすれば余裕 だろうし、高さも低いとは言え……、でも中には 10m を超えるルートで 核心が上部にあるものもある。 うーむ、勇敢というか、怖いもの知らずというか。


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まさ