[Japanese / English]
- 総括
- 登山編
- 11/10 (移動/Lake District/Coniston)
- 11/11 (Bowfell)
- 11/12 (Great Langdale/(Lower) Scout
Crag)
- Lower Scout Crag/The Slab (12m MVS); Leader まさ、2nd デイブ・S、3rd アニー、4th オリバー
総括
- 山域
- Lake District/Coniston, Great Langdale
- 参加者
- アダム・H、スティーブ・E、ベン・H、ドム、ルーシー、ジョン・M、ジョン・S、ライナス、キーナ、デイブ・S、アニー、ティム、オリバー、まさ 他 (ULMC)
- 期間
- 2006/11/10--2006/11/12 (2泊3日)
- 2006/11/10 Leicester ...(車)... Coniston (hut)
- 2006/11/11 hut ... (車) ... Great Langdale ... Bowfell (撤退) ... 往路戻る
- 2006/11/12 hut ... (車) ... Great Langdale/Scout Crag ... (車) ... hut ... Leicester
- 宿泊
- Barrow Mountaineering & Ski club hut
- 天候
-
- 2006/11/10 曇時々雨
- 2006/11/11 雨時々曇
- 2006/11/12 曇
登山編
今回、初めて、湖水地方のコニストン湖(Coniston Water)周辺の地域に来る。
山岳部の定番山行なのだが、コニストン周辺には、僕は今まで一度も来たことが 無くて、湖水地方の中で、僕にとっては、「穴」だった。
ただ……、結局は、コニストンへの山行というよりは、泊まったのが コニストンの山小屋というだけで、山行自体はメジャーなラングデイルで
過ごすことになったのだった。
11/10
僕の運転で、レスターを夕方発つ。ところが、幾らも行かないうちに、 高速道路のただ中で、車のエンジンの動力が車輪に伝わっていない……。 げげっ……。クラッチが焼き切れたか。今まで気付かなかったとは不覚。 10年ほど前に経験したことだったというのに。 インターチェンジのぎりぎり手前で脇に寄せて停めることができたので、 AA(日本のJAFに相当)を呼んで、僕ら 4人は、万が一にも他の車に はねられることのないよう、道路わきの林に避難する。雨の中……。
実際、クラッチが焼き切れたようだ。やむを得ない。AAに自宅まで 車と共に連れ帰ってもらった。幸い、僕らの一人は、車を持っているジョン・M、 彼の車に乗り換えて、湖水地方に向かったのだった。自宅からそう 無茶には離れていない(40分?)ところでよかった、というものだった。
目的地の小屋に着いたのは、当然、深夜というか早朝。夜更しの連中は まだ起きているものもいたが。
11/11
今日も天気はよくない。雨がち。 いくつかのグループごとに分かれることにする。 僕は歩登攀のルート、?????? を目指す。 ラングデイルの別のウォーキングのルートに行くというジョンの 車に乗せてもらう。
ところが……同じ場所に行くはずの他の連中に会えない! 散々走り回った後、なんとか携帯が通じたら、彼らは全然別の 登山口から登り始めた、というではないか! 待ち合わせをちゃんと 決めていなかったようで、そりゃ、広い湖水地方、見つかるはず ありません。
では仕方ない、ジョン(と?????)につき合って、ボーフェル(Bowfell)に 登ることにする。僕はこの 8月末 に登ったばかりだが、別にもう一度登るのに異論もない。
雨風が強い。しばらく登ったところで、ツェルトの中にもぐり込んで昼食休憩とする。 2年ほど前にジョンと湖水地方に来た時、 僕がツェルトを取り出して二人で昼食を取った時、ジョンはその快適さに いたく感動していて、その後すぐにツェルトを手に入れたそうだ。 ふふ、そう、ツェルトは悪天候時には強い味方ですからね。
さて、昼食を終えて、いざ歩き出そうと言う時、風は今までよりも一層、 強くなっている。?????? は、かなり不安の様子。僕の経験から言えば、 これくらいなら、このルートなら大丈夫だろうが(稜線に出ればどうなるか 話は別だが……)、不安を抱えたまま登ることもない。撤退することに決定。
後で聞いた所では、歩登攀組も、強風下、諦めた人が多かったそうだ。
11/12
今日も天気は必ずしもよくないが、昨日のように雨また雨というほど ではないので、何とか岩登りもできるか? というわけで、 僕らは Great Langdale の Scout Crags に行くことにした(一部は Langdale で ボルダリング、一部はずっと北の方の slate 石切場に行った)。 Scout Crags は、 2004年の山岳部クリスマス山行で 行ったことがある。易しいルートが揃い、道からも近いので、山岳部の 定番のようだ。
Upper Scout Crag に易しいマルチピッチのルートがあるので、それを目指す ことにして、その前に、下部の Lower Scout Crag で足慣らしをする。 僕は、新人 3人、オリバー、デイブ、アニーと登ることに。 12m の Severe、The Slab をリードする。岩が完全に乾いていないことも あって、核心でかなり時間をかけてしまった。4回ほど登っては降りるの 繰り返し。ウォーミング・アップのはずが……。 右側のアレットを動的に右手で掴み直すことを繰り返せば登れそう ではあるが、アレット上部がどれくらいホールドとしていいか分からないので、 それは避けたい。特に、ダブルロープの確保は初めてというオリバーの 確保はそんなに当てになりそうにないし……(実際、オリバーがザイルを張り すぎたおかげで、直前に中間支点がひとつ飛んでいた)。
最終的には静的なムーブをよく計算して、核心を越えた。ほっ。新人の前で、 それもウォーミングアップのルートで撤退という真似は気乗りがしなかった し(見栄っぱり?)、よかった。
後続のデイブ、アニーとも何度も落ちたり、ザイルに体重を預けながらも、 何とか登り切った。オリバーは新人とは言え 9月以来経験を積んできた からか、問題無く登ってきた。 実は、僕の新しいガイド本を後で見たところ、 このルートは MVS とされていた(昔は VD だったとの注釈つきで)。ふむ、 いかに最善の条件ではなかったとは言え、確かに Severe にしては難し過ぎた 気がしたから、それくらいで妥当だろうか。Severe なら、新人でもそんなに 落ちるような難易度ではないし。
さて、この頃には時間も結構経ってしまっていて (そもそも例によって出発時刻は早くなかったし)、天候もはっきりとしない こともあって Upper Scout Crag のマルチピッチは諦めることとした。 スティーブが Cub's Arête の左隣の E1 5b のルート(名前失念)に ボトムロープを張ったので、登ってみる……が、登れなかった! なんと! E3 を登るドムも落ちていたから、ちょっとこの難易度は厳し過ぎるのでは? ドムはその後、何とか登ったところ、上の主HMSカラビナの安全環が閉まって いないのを発見。こらこら、スティーブ。SPAを取ろうというのに、それは ちょっと甘々(本人もショックを受けていた)。事故無くてよかったね、ったく。
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まさ