[Japanese / English]
総括
- 山域
- Peak District/Bamford Edge
- 参加者
- アダム・W、まさ
- 期間
- 2007/01/27 (日帰り)
Bamford Edge- Great Tor Upper/Terrace Trog (12m M); Leader Adam
- Great Tor Upper/Gargoyle Flake (14m VS 4c); Leader Masa
- 天候
- 曇一時にわか雨時々晴 (6℃ @ 12時半, 15時半)
登山編
アダムとピーク地方へ。 今週、D論審査会を無事終えたアダムは、気分も爽快、今週末は登らいでか、 という感じだ。今週は、冷え込みがきつく、かつ雪もそれなりに降ったので、 今回は、陽の当たる、かつ風がよく当たりそうな場所 — ということで、 バンフォード・エッジ(Bamford Edge) を選ぶ。 1年前に、アダムと二人訪れて、二人とも いたく気に入った岩場だった。 この一年、少なくとも他に二人、バンフォード素晴らしきかな、という人に 出会った。そう、他に比べてちょっとマイナーな隠れたスポットという感じだ。
雪の残る丘の道を登っていき(防水の靴を持ってきてよかった)、 一番西側まで行くことにする。前回は、一番東側のフェースばかりだったから。 昼近いというのに(11時前)、相変わらず誰もいない静かなもの。 そして眼下に見える風景がまた素晴らしい。これぞバンフォード!
アダムは、最初、Mod のルートから入る。中間支点 1つかな、2つかな、 なんて言っているので、5つくらい取ってもええんちゃう、と返しておく。 そして……、本当にアダムは 5つ取ったのだった。あはは、安全に登るに 越したことはないね。僕は、登山靴に手袋でフォローした。
そして僕の番、三つ星の Gargoyle Flake (VS 4c) を登ることにする。アレットを登っていくルート。 下から仰ぎ見るに、またガイド本の写真を見るに、いかにも良さそうだ。 特に、ルートの最後に、ほとんどルーフ的にオーバーハングした箇所を直登する のがなかなかそそる。 思惑通り、風にさらされるバンフォード、岩が乾いているのはいいが……、 この頃になると風がちょっと強くなり過ぎているかも。ちょっと冷える。
取り付き、アレットの右側と左側とどちらもの登れそうだが、両方試した後、 右側から登ることにした。ひとつの理由は、左側からだと風が強くて……。 右側だと風がずっと弱くなる。これぞ、と思ったホールドが実は丸っこくて 期待外れだったが……、他のホールドを組み合わせてそこは越える。 中間地点、大きな水平のすき間で、文字通り腹這いになる。ここで何か 中間支点が是非欲しいが、意外にストレートにはいかない。人が入れるくらいの すき間に、合うギアがあるはずもないから、その奥で探すことになるのだが……。 結局、奥にエイリアンを極めて、さて登攀継続。腹這いの超安全姿勢から、 ちょっとかぶった岩に再度取り付く — 精神的にちょっと怖いが、 技術的には楽。
ここから大きなフレークをレイバックとガイド本は言う。中間支点は申し分ない。 パワーで登り越える。そして、最後が、例の強烈な直登。ホールドは最高、ほとんど これ以上望みようがないもの。すばらしき高度感、眼下に広がる景色もまたいい!
Gargoyle Flake、 すばらしかった。大満足。一定の難しさが下部から結構継続する。 休む場所もふんだん。下部の中間支点は一応、十分な程度あり、上部は申し分ない。 そしてなんと言っても、最高の高度感のもとのフィニッシュが素晴らしい。
ちなみにフォローのアダム、フレークの部分で、風に飛ばされて落ちていたり したが、これは素晴らしいルートだということで意見は一致した。
風がさらに強くなったこと、ルートの途中でアダムが手にひっかき傷を作った こともあって、ちょっと早いがここで今日はお開きとした(15時半)。
ここバンフォード・エッジには、まだまだ登りたいルートがたくさんある。 VS/HVS リーダーの天国かも。人もごく少なく、眺めがまた素晴らしい。 また天気のいい時に再訪しよう、とアダムと二人話しつつ、帰路に着いたのだった。
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まさ