[Japanese / English]
- 総括
- 登山編
- 02/02 (移動)
- 02/03 (Tremadog)
- Craig Bwlch Y Moch/Oberon (170ft; VD); Leader まさ、アレックス、ガレス(交替)
- 02/04 (Serengeti)
- Seamstress Slab/Seamstress (20m HVS 5a/VS 4c); Leader ジョン
- Seamstress Slab/Seams the Same (20m E2 5b/E1 5b); Leader キーナ
- Seamstress Slab/Neat Arête (15m VS 5b); Leader まさ
- 情報編
- タイム・テーブル
総括
- 山域
- North Wales/Snowdonia/Tremadog, Llanberis/Serengeti
- 参加者
- ガレス・N、アレックス、アビ、ニック・R、ライナス、キーナ、エルスペス、ジョン・S、ジョン・M、まさ
- 期間
- 2007/02/02--2007/02/04 (2泊3日)
- 2007/02/02 Leicester ...(車)... Tremadog (山小屋)
- 2007/02/03 Tremadog/Craig Bwlch Y Moch (山小屋)
- 2007/02/04 Tremadog ...(車)... Llanberis/Serengeti ...(車)... Leicester
- 宿泊
- BRMC (Bromsgrove & Redditch Mountaneering Club) hut @ Tremadog
- 天候
-
- 2007/02/02 晴
- 2007/02/03 快晴
- 2007/02/04 晴
登山編
今週はずっと暖かかった。週末の天気もよさそう。 部の山行として、北ウェールズのトレマドッグ(Tremadog)に来る。 ここトレマドッグは、5年前の11月、 英国で初めて泊りがけの山行に来たところで、初めてこちらの山小屋に 泊まったところでもある。僕にとって思い出の地だ。
02/02
今回、出発直前になって、今だ小屋の鍵が手に入っていないことが判明。 ガレスが管理人に電話してみると……「郵送したよ。」「いつ?」「昨日。」 ぼけぇ〜〜 普通郵便が翌日に届くわけなかろうが! というわけで、管理人の住むウスター県経由で行くことになった。大回り。 トレマドッグまで普通 4時間の道のりのところ、5時間半かかった。ひどい話だ。
02/03
僕は 9時20分起床。ジョン・M と同じ頃。外に出てみると、素晴らしい快晴! ウェールズでこんな最高の日なんて! スノウドン山目指して早朝出立したアビとニックと以外は、まだベッドの中。 しびれを切らして 10時頃、皆を起こして回る。
二人のジョンとエルスペスとは、ウォーキングに行くと言う。 キーナとライナスとはゆっくり用意して、二人で登る模様。 つまり僕は、必然的にガレスとアレックスと登ることに。 アレックスはマルチピッチはリードしことがないから、今日、 リードしたいという。 というわけで、3ピッチの VDiff ルート Oberon に。 僕が最初リードして、2ピッチ目をアレックスがリードする。
緩い勾配のスラブのフェイスの最も左側のコーナーが易しそう。 ガレスによればルートは右側のアレットだと言うが、左側のコーナーで 十分易しく見えるから、そっちで登ることにする。半分近く登って、 実はかなり難しいことに気付いた! 壁がぴかぴかでホールドがまともにない! 勾配が緩い見かけにだまされた! 中間支点をセットして休みを入れる羽目に。あらら。
コーナーの肩が入るくらいのクラックは中が濡れているが、そこを ジャミングしてみるか。フェースに指が 1本かかるホールドがあるから、それも 頼りに……フェースの方が滑った! 窪んでいる分、少し濡れていて、それで 滑ったのだ。 うーん、だめだ、こりゃ。こんなところで落ちたくない。 というわけで、諦めてロワーダウンしてもらった。情けなや! こんな天気のいい日に、「濡れていて」撤退するとはね。 (あとで調べると、 そのルートは、HVS の Y Broga の 1ピッチ目(5a)。岩がすっかり磨かれて、 顔が写りそうだって……)
ガレスにリードしてみるか、と訊いてみたら、やる気満々の様子。 僕が撤退したところまではスムーズに登ったが……、そこでやはり 諦めてロワーダウンとなった。というわけで、僕が本来のルートの アレットから登り直し。こちらは簡単簡単。
上に着いて、アレックスとガレスとが登って来た後、マルチピッチの確保を 説明する。アレックスが第二ピッチをリード、最後はガレスのリード。 特に問題無し。
しかし、素晴らしい日だ! 雲一つ無い。上で太陽光を浴びながら短い休憩とした。
しかし、いかんせん、小屋を発ったのが遅過ぎる(12時頃)。この頃には 短い冬の日は傾いていて、もう 1ルート登るのにはちょっと遅過ぎる、と 判断し、ここで小屋に戻ったのだった。僕が第一ピッチで時間を食い すぎたのは確かだが、それにしてもこんな素晴らしい日に 1ルートしか 登れないなんて……。だらしなさ過ぎ。勿体無さ過ぎ。今まで両手の指の 数ほどウェールズに来たが、運がよくて曇、雨がむしろ普通、こんな 素晴らしい快晴の日なんて望んでも得られないのに……(号泣)
02/04
僕は 9時起床。今日もなかなかの天気。 しかし……例によってジョン・M をのぞく他の連中はさっぱり起きてこない。
今日もいい天気なのに……。
おまけに(!)、こんな素晴らしい岩壁のふもとの小屋に泊まっていながら、
皆は、ランベリス(Llanberis)のスレート石切場(Slate Quarry)跡に行く
という。そんなの、行くだけで、時間かかるやん! ただでさえ遅いのに!
それと、スレート石は、秒速で乾くことで有名だ。つまり、雨が降り続いた 後(要するに、ウェールズではほとんどの時?)に行くのには最適だ。 何もこんな滅多に無い晴れ続きのすばらしい天気の時に行くことはなかろう?
僕はトレマドッグで登ることを主張するも、他に同調する人なし。なんで?! 他が全員行くなら、選択肢はない。僕もそうする。 結局、小屋を発ったのは 12時を回っていて……、駐車場に着いたのは 13時15分、実際に登る岩場に着いたのは 14時15分だった。この素晴らしい日を こうして浪費していく我々だった……。
僕はスレート石の経験はないので、最初は、フォローで登ることを選ぶ。 ジョン・M が岩場で一番はっきりしたラインのクラック(Sewmstress HVS 5a/VS 4c; ガイド本によって異なる)をリードするのを確保して、すぐフォローする。
その少し前、ジョン・S がその隣の同じく有名なルート Seams the Same (E2/E1 5b; ガイド本次第)をリードを試みるも、数メートル登った後、 クライム・ダウンしてきた。中間支点に自信が持てず、その上のムーブに 自信が持てない、と。では、とキーナがリードを名乗り出た。えっ!? 確かにキーナは、屋内なら、F7a まで登る素晴らしいクライマーだが、 屋外の伝統登攀の経験は、HS が最高だったはず(後に聞いたところでは、 半年前に Diff か何かをリードしたのが、最初の伝統登攀のリードだったとか)。 これは Extreme でっせ……。まぁ、技術グレード的には彼女なら余裕の はずやけど……、落ちるんやないよ。— そしてキーナは、問題なく すらすらと上まで登り切ったのだった。お見事!
僕も、そのルートをトップロープで登らせてもらった。問題なかったが、 一箇所、オンサイトのリードなら怖いだろうな、というところはあった (リーチの問題なので、キーナを含めて大抵の人には問題なかろうが)。
さて、これで自信をつけた僕、端の VS 5b の Neat Arête を リードすることに。核心は下部にあるので、ボルダリング・マットを 敷いて。事前に十分に策を練ったつもりが、登ってみると、もっと 楽な方法がありそうだったので、そちらに変更。レイバックで踏ん張って、 上のホールドを……掴む。これで核心を越えた。その核心までの数ムーブ だけ、なかなかイメージをかきたてられる楽しいルートだった。
確保後、フォローしてきたのがキーナ。あらら、何と核心でロープに 体重を預けることになるではありませんか。右足と左足との使い方を 間違えた、って。あはは。まぁ、技術的難度は君のリードした Extreme と一応同じということになってはいるけれどね。
スレート石は、摩擦がごく少ない。そして使えるホールドはさらに少ない。 つまり、与えられたホールドを使えればよし、もしだめならそれまでよ、 という感じだ。そして、細かいホールド、つまり指の力が試されるような ホールドが少なくない。だから、屋内クライミングに近い気がする。
屋内クライミングでばんばん鍛えた、また指の力の強いキーナには、 スレート石はよく合ったのではないだろうか。最初の Extreme として、 彼女は正しい選択をした、ということかな?
今日のクライミングはここまで。スレート石のクライミングは一つの発見で 楽しくはあったが……、でも、登り始めるのがこんなに遅くてはね。 この素晴らしい日に! 1日の 2/3 は無駄にした感じだ。あぁっっっ、 なんてもったいない!!!
情報編
屋内壁?!
トレマドッグの岩場下の道路脇には、数軒の(自炊形式)小屋が連なる。 その一つに付随して、納屋のような場所があって、その中は、なんと屋内壁に なっている! リード用ではなく、ボルダリング用。中にたくさん厚いマットが あるから、それを適当に移動させて、クッションとする次第。 ドライ・ツーリングにも使われている感じだった。 もちろん、その小屋の人優先だろうが、人がいないこと は少なくないから、向かいの喫茶店に頼むと、ひょっとすると中に入らせて もらえるかも知れない。今回は先方の厚意で夜に使わせてもらったのだった。 面白い!
タイム・テーブル
時刻 | 行動 | 高度(m) | 温度(℃) | 歩数(複歩) | |
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(計器) | (地図) | ||||
表注: |
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2007/02/02 (Leicester → Tremadog (山小屋)) |
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18:35 | Leicester 発 | ||||
20:00 | Worcester | ||||
21:50 | A5 サービスエリア | ||||
22:15 | 発 | ||||
24:12 | Tremadog着 | ||||
26:20 | 就寝 | ||||
2007/02/03 (Tremadog) |
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09:20 | 起床 | ||||
15:30 | 岩登り終了決定(@取付) | 12 | |||
22:50 | 就寝 | ||||
2007/02/04 (Tremadog → Llanberis/Serengeti → Leicester) |
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09:00 | 起床 | ||||
12:10 | 発 | ||||
13:15 | 駐車場 | ||||
14:15 | Serengeti | ||||
17:10 | 6 | ||||
17:40 | 駐車場発 | ||||
19:30 | Holmes Chapel (休) | ||||
22:25 | Leicester |
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まさ