2007/11/09--11 ローチズ登山記録/感想文 (by まさ)

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総括

山域
Peak District/Roaches
参加者
ニール、ライナス、キーナ、ドム、マット、クリス、ティム、ジョン・M、ジョン・S、デイブ・B、まさ (ULMC)、グレアム・B(11/11のみ)、クリス(11/11のみ)
期間
2007/11/09--2007/11/11 (2泊3日)
Roaches (以下、リンクは特記しない限り rockfax.com へのもの)
様式: O(s) = オンサイト, F = フラッシュ, (A) = (助言少々), G = グラウンド・アップ, HP = ヘッド・ポイント
宿泊
Don Whillans Memorial hut
天候
  • 2007/11/09 雨時々曇
  • 2007/11/10 曇時々雨後雨
  • 2007/11/11 曇 (8℃ @ 9:45, 10℃ @ 19:15)

登山編

山岳部毎年恒例のドン・ウィランス記念小屋を拠点にしてのピーク地方西部 ローチズ(Roaches)の山行。 今までは小屋の中が一杯で外でビバークしてみたりしたものだが、 今年は、僕にも小屋の寝場所が取れた。例年人気の山行なのだが……(?)、 今年は 2人の新入部員(と一人の 2年目の半幽霊部員)を除けば、 なんと大学をすでに卒業したニールが最も若い、ということに なってしまった。部の運営委員も誰一人参加していない。 二人のジョンやデイブなど懐かしい顔ぶれが揃って僕は個人的には 何ら異存はないが……、山岳部としてはそれは問題だと思ふぞよ。

11/09

僕は肘の調子の関係もあり、ハードな登攀は今回も遠慮。 1日目は、ニールのリードで二人の新人(マットとクリス)と登る。 Lower Tier の定番(?)の易しいルート Captain Lethargy をニールのリードで登った後(僕はパスした)、 Skyline の方に行くことにする。岩がちょっと濡れているため、 吹きさらしの Skyline の方が乾いているだろう、という見通しだ。 Ralph's Mantelshelves をニールのリードで、僕らがフォロー。意外にいいルートかも。

さらに場所を移して、ニールのリードで Oversight を登る。雨が降り出して滑っていやらしい……。 というわけでここで諦めて小屋に帰ることに。小屋が近いのがありがたい。

11/11

今日は、グレアム・B が友人クリスと日帰りで来て、一緒に登ることに。 グレアムとは、 去年の12月今年の 3月 にここローチズで、一緒に伝統の Valkyrie を登ったものだ。 グレアムは、3月に途中でリードを断念して悔しい思いをしたものだった。 その後、彼は、E1 を登るリーダーと Valkyrie に来るもやはり二人とも断念、 諦めずに再訪して、四度目の正直でついに Valkyrie をリードしたと言う。 あっぱれ!
昨年の12月の記録に 書いたように、それだけの価値があるルートだと僕も思う。

ちなみに連れのクリスとは、僕も 先の 4月に近くの Ramshaw で グレアムと一緒に登ったことがある。

今日も天候はいまいちなので、 吹きさらしの Skyline の方に行くことにする。 まず、僕のリードで HS(S) の Ogden Arete を登る。昨日、ニールのリードの横でデイブらが登っていたルート。 スタートのオーバーハングがハードそうでそそったものだ。 登ってみると、確かにハードだが、とは言っても、4b ムーブ、 問題無く越えて、上まで登り切る。

クリスも苦労しながらもフォロー、ついでグレアム……おいおい落ちるなよ、 この程度のルートで! 油断したかな? 近くにいたティム、マット、(新人の)クリスともトライしたが、 3人とも最初のオーバーハングがどうしても越えられず、断念した。 彼らは今日もニールと易しいルートを登るはずだから、 難しいルートにひとつでも挑戦した、というのはよかったかな?

次いで、グレアムが VS 4c の Black Pig をリード。最初のスラブを直接登れず、隣のコーナーから登る(ルート 説明によれば、それは許される)。 美しいクラックのラインだが、その分、難しさが持続するようで、 グレアムは最後のクラックの前で一度支点に体重を預けて休むことになった。 クリスの後、僕がフォロー、スラブの直登に挑む — 確かに難しい! 何度も何度も落ちながら、最後にようやくクリアした。5c/6a か? 確かにこの直登スタートは VS ではあり得ない。フォローだからこそ 楽しめてよかった!

次は場所を少し移して、僕のリードで、HS(S) の Slab and Arete へ。18m の長いルートだ。最初のスラブの直登を試みるも、難しい。 結局、リーダーとしてはこれもまた隣のコーナーから登る(許されている)。 そして、右方のアレットへ長いトラバース。昨日の雨でまだ濡れている部分が あること、そしてなにより、役に立ったであろうフレンズを 下に置いてきてしまったために中間支点がいまいちで、期せずしてスリリングな トラバースになった。最後のアレットもなかなかのもの。 HS(S) としては、随分楽しい(怖い)思いをさせてもらった。 クリスの後、グレアムは先の僕と同様、何度も落ちながらも最終的に 最初のスラブを直登して登ってきた。二人とも楽しんだようでなにより!


生活編

Don Whillans 記念小屋

今回泊まった、Don Whillans 記念小屋は、 2005年11月の記録の 項で触れている。そこで書いたように、 台所の壁から天井の一部にかけて、天然の岩をそのまま使っているのだが、 今回は皆でその岩のボルダリングにチャレンジした。台所の机を横に寄せて、 ボルダリング・マットを敷いて。オーバーハングを直登で上まで登る。 実はかなり難しい。何とか登れそうなのはジョン・S とドムとくらい。 他の人々はてんでだめ、という感じだ。結局、10度をゆうに超える トライの後、ドムが最終的に何とか登り切った。6a/6b くらいか。 もし機会があれば、どうぞお試しあれ。「伝統の」ルートでありませう!


タイム・テーブル

2007/11/09-11 Roaches 山行タイム・テーブル (Masa)
時刻 行動 高度(m) 温度(℃) 歩数(複歩)
(計器) (地図)

表注:

2007/11/09
(Leicester → Roaches)
08:29 Leicester Beaumont Leys発
10:05 Roaches
24:20 就寝
2007/11/11
(Roaches → Leicester)
07:30 起床
09:45 8
19:15 10
19:30 Roaches発
Leek (夕食休憩)
22:18 Leicester

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まさ