2009/01/01--04 Cairngorms 登山記録/感想文 (by まさ)

[Japanese / English]



総括

山域
Scotland/Highland/Cairngorms
参加者
ブライアン、アンディ・Ra、まさ
期間
2009/01/01 -- 2009/01/04 (4泊5日)
様式: O(s) = オンサイト, F = フラッシュ, (A) = (助言少々), G = グラウンド・アップ, Hp = ヘッド・ポイント, D(og) = ザイルぶら下がり, AL = 交替リード
宿泊
幕営 @ Glenmore Caravan and Camping Site
天候
  • 01/01 晴
  • 01/02 快晴
  • 01/03 曇
  • 01/04 雪

登山編

Bowline Climbing Club での新年冬山山行。 参加者はブライアン、アンディと僕との三人。 目的地はケアンゴーム。麓の天場で幕営。 今年は12月末から結構、寒かったので、条件は悪くないのでは、 と期待する。

01/01

長距離ドライブ。 途中、立ち泊まった高速のサービスエリアで、 池が氷っていたのが印象的だった。すばらしい!

晩に天場に着いて、場所を確保する。 実は満員なんだけど、来週泊まったことにしてあげるから、 と言われて、天幕を張ることができた。がらがらなんですけど、 どこが満員? 実はなんでも、火災予防のため、テントは、6メートル間隔で 張らなくてはいけないきまりになっているということだった。 なんじゃ、そりゃぁ!!

ちなみに、イングランドの夏場の音楽祭では、牧場が巨大な 天場に化け、一週間だけ数万人が泊まったりする。 いかに牧場が広くてもそれだけの人が押し寄せれば、 天場は強烈な混雑で、隣のテントと端が触れ合うのは当たり前、 ガイドロープはとてもまともには張れない、と聞く。 かたやそんな非人間的混雑が許されて、かたや 6メートル間隔以上とは なんのこっちゃ、と思ってしまう……。

アンディと僕とは僕のテントで、ブライアンは個人のテントで就寝。

01/02

Andy seconding Red Gully 2nd pitch

Red Gully を登り抜けるアンディ

今日から登攀。すばらしい快晴! 放射冷却がよく効いて、冷え込んでいる。-6℃。

この場に来た以上、基本の Northern Coires の Coire an t-Sneachda へ。 アンディもブライアンも冬期登攀はもう十年をはるかに超えて 行なっているものの、難易度的にはほとんど Grade I の 雪のルンゼばかりだと言う。 それよりは経験ある僕がいるので、今日は、僕がルートを選ぶ。 難易度を一段階あげて、Grade II の Red Gully を選ぶ。 僕は、一年前に登ったルートで、 氷壁があり、変化に富んだ楽しいルートだったことを覚えているから。

僕のリードで第一ピッチを開始。すぐにアンディから、ガイド本に よれば左だよ、と声が飛ぶ。えっ、僕の記憶では右に行ったはずなんですけど。 とはいえ、アンディの指示に従って、左にラインを取って、ミックスのルートを 登っていく。

そして……、これは、僕らが 1年前に登ったルートとは違うことが はっきりした! どうやら 1年前に登ったルートは、隣の Goat Track Gully だったようだ。一つ星のルート。 一方、この Red Gully は、二つ星。もっと楽しめるということかな? すばらしい!

特に苦労することなく、P1を終了。 ブライアンにリードするか、と聞くと、元気良く返事がかえってきたので、 P2はブライアンのリード。易しいミックス。 そして最後の P3 は、僕がリード。雪のルンゼ。

拍子抜けするくらい簡単だった。 Goat Track Gully よりもはるかに。そして、氷壁らしい氷壁がなかったの残念。 実際、スクリューを一本も使わなかった(登攀途中、過って、 使いもしないスクリューを 1本落としてしまったので 高くついたものだった……)。

とはいえ、Grade II は、Grade II。 アンディもブライアンも随分と楽しんだ様子。笑顔が素晴らしい。 なによりだった!
そして、帰路に振り返って仰ぎ見た、黒壁の上に輝く半月が美しかった。

Brian and Andy delighted with completing Red Gully

完登の喜び (Red Gully)

Moon over Coire an t-Sneachda, Cairngorms

Coire an t-Sneachda 上にかかる半月

01/03

今日は、アンディは近くの親戚に会いに行く、ということで、 ブライアンと僕と二人で出かける。 昨日の隣の圏谷の Coire an Lochain へ。 ブライアンは、昨日のルートは易しそうだったので、 今日はさらに一グレードあげて、Grade III の The Milky Way を目指す。僕としても、以前から目をつけていたルートだ。 易しいミックスのルートとして名高い。 今日の天気は、曇。温度は取付で -4℃。氷点下だから喜ぶべき!

最初のアンカーを氷滝から取る。 ブライアンは、スクリューを扱ったことは一度もない、と言う! おめでとう、これが初めての経験になるね!

僕のリードで第一ピッチ。 安定のためトルクを効かせたところもあるが、そんなに悪くない。 特にセカンドならば易しいだろう。 ブライアンが第二ピッチをリード。当然、彼にとって 今までで最高難度のルートだ。確実な登攀。やるねぇ!

僕が第三ピッチをリードして登り抜けた先は……吹雪のまっただなかだった。 これぞスコットランド冬季登攀ときたものだ。 登攀自体は易しく、特徴的にもいまひとつで、三つ星は個人的には 疑問ながら、楽しい経験にはなって満足の一日だった。

帰りには、完全に凍った湖の上を歩く人も見かけた。 スコットランドとしては珍しいことだ! それだけ冷込む時期に冬山に来ることができて、幸運だった。

01/04

一日ドライブで帰宅。


タイム・テーブル

2009/01/01-04 Cairngorms 山行タイム・テーブル (Masa)
時刻 行動 高度(m) 温度(℃) 歩数(複歩)
(計器) (地図)

表注:
高度の表記で (s) は高度計をその高度にセット。 歩数は、その前の項目からの歩数[複歩]。

2009/01/01
(Leicester → Aviemore → Glenmore campsite)
10:50 Leicester発
18:50 Glenmore campsite -1
22:30 就寝 5
2009/01/02
(幕営地 → Coire an t-Sneachda → Goat Track → 幕営地)
06:30 起床
08:00 -6
09:?? ルート取付
14:00過 登攀終了 -6
15:00 Coire an t-Sneachda発
16:10 駐車場発 -6
20:00 Aviemore -5
21:30 就寝
2009/01/03
(幕営地 → Coire an Lochain → Goat Track → 幕営地)
07:00 起床
09:05 -2
11:30 ルート取付 -4
12:50 P1リード終了
14:40 P3リード終了
15:00 ルート終了 -5
16:50 駐車場 -1
20:00 Aviemore 0
21:50頃 就寝
2009/01/04
(幕営地 → Aviemore → Leicester)
08:00 起床
09:10 -1
10:05 Aviemore発
11:25 Perth 3
18:00 Leicester -1

この文書の先頭へ戻る
「英国での登山的生活」へ戻る
トップへ戻る


まさ