2010/09/09 チャーンウッド・クォーリー登山記録/感想文 (by まさ)

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総括

山域
Leicestershire/Charnwood Quarry
参加者
ミシェル、まさ
期間
2010/09/09 (日帰り)
  1. ?????? (E3 5a); Leader まさ (OF), 2nd ミシェル
様式: AL = 交互リード, MT = コンテ, O(s) = オンサイト, F = フラッシュ, (A) = (助言少々), G = グラウンド・アップ, Hp = ヘッド・ポイント, D(og) = ザイルぶら下がり, E(s) = 諦める/エスケープ, C(d) = クライム・ダウン
天候
晴後にわか雨

登山編

日も短くなってきた昨今とは言え、まだ何とか夕方に登れる。 今日は、チャーンウッド石切場にミシェルと。 ミシェルにとっては、チャーンウッド石切場は初めて。 レスター県最高の岩場(の一つ)のチャーンウッド石切場、 一度は来ないとね。

まずは僕のリードで。メインの 40メートル・スラブを。 ここの多くのルートは登ったことがあるので、今日は、E3 5a/5b の ?????? をオンサイトで。中間支点は悪いので、 万一、上部で落ちた日には命がない可能性が高い(だから E3)。 しかし、ラインは易しそうだし、またここの他のルートを今まで 登ってみた感じでは、自信を持って登れるはずだ。 ここの (英国技術難易度) 6a の Slip Central を僕は登れるのだから、 それよりはずっと易しいわけだし。 実際、先日、登った主スラブ E2 4c はごく簡単だった。 もし途中でどうしても自信が持てなければ、クライムダウンすればよい、 という見積もりもある。

数メートル登って HVS のラインから外れるところで 中間支点を取ろうと試みるも……、断念。 数メートル登って、右の方に大きな穴が見えたので出かけてみると……、 文字通り単に大きな穴で、まともな中間支点は取れない。 仕方なく、スカイフックを端にかけて、最初の中間支点。 左に斜上トラバースして、次の中間支点。ごくごく悪いナッツと スカイフックとを流動分散。とても信頼できる代物ではない……。

ここからは、上まで右に斜上していく。ナッツを一つだけ極める。 これまた悪い……。

登り自体はコンスタント。易しくもならない代わりに難しくもならない。 スレート岩のエッジがよく効く。ただし、あまり引っ張り過ぎると 壊れかねないので、慎重を要する。三点支持。 摩擦のごく限られるスレート岩だから、足捌きもごくごく慎重に。

長い神経戦を終えて、最終的についに登り切る。ふぅ。 要するに、40メートル、まともな中間支点が無かった次第だ。

僕がリードするのを見計らったように、雨がぽつぽつと降ってきだした。 確保地点すぐ近くにデポしていた上着を来て、靴を履いた頃には、 強い雨になっている……。ひぇ〜。僕がリードしている最中でなくて 本当によかった!! 濡れたスレート岩をリードで登るなんてことになった 日には、しゃれになっていなくて、文字通り生き残りをかけた戦いに なっているところだった……。

ただ……、悲惨なのはセカンドのミシェル。(荷物は上にデポしているから)薄着で、 雨の中、シェルターも無く、待っているしかなく、おまけに濡れたルートを フォローしなくてはいけない。ミシェルは、VS のセカンドでも 時には苦労するのに、これは E3! (セカンドにとっては HVS 程度とは言え)。濡れていることを考慮すれば、 1〜2グレードは難しくなっていることだろう……。

ミシェルがフォローを始めた頃には、幸い雨はやんでいた。 もっとも、本人も岩もすでにずぶ濡れになっていたが……。 石切場の向こうには陽まで射していて、きれいな虹の中央を 登ってきている(写真がないのが残念!)。 濡れた岩に時折滑りつつも、ぴんと張ったザイルにも助けられて、 上まで登り切ってきた。初 E3、しかも濡れた岩! (笑)


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Masa