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合羽(レインコート)、ヤッケ、オーバーズボン

レインコートは、一般に、登山に必須とされています。夏でも、雨に打たれると かなり冷えますし18。 貴重な防風着にもなります。 特に高山では。断じてゴアテックス素材(あるいはそれと同様の 防水透湿素材19)のものに するべきです。 通常のナイロン素材だと、 汗で内側から濡れて、しかも乾かないので、快適さ(=体力の消耗度)が断然違います。 文献[13]に曰く、 「(かっては)ミゾレに打たれての疲労凍死という遭難が多発したものですが、 ゴアテックスが普及してからは、この種の事故の発生は激減しました。」。 なお、ポンチョなどの簡易レインコートは、夏季の日帰り低山ハイキングの非常用くらいに とどめておくべきでしょう。 胸の部分の作りには注意を払う価値があります。同部分がやけに膨らむような構 造だと、足下を見るのに苦労することになりますから。

冬期は、レインコートの代わりに、上半身用としてはヤッケ、下半身 用としてはオーバーズボンを用いるのが一般的です20。 レインコートとの違いは、防寒対策に優れている点や、雪の侵入に デリケートに作られている点、さらにオーバーズボンに関しては アイゼンをつけたままでも楽に(傷つけないように)着用できるような 構造になっている点、などです。購入時は、下に実際に厚い服を着てみて サイズを選ぶのがいいでしょう。冬期の場合、着脱の容易さ、素早さは (時として死活に係わる)重要な問題になるので、ジッパーなどがスムーズに 動くか、などの点も、購入時のチェックポイントになります。 また、フードが風に強いか、というのもひとつのポイントです21。 フードの設計次第では、強風時にフードがすぐ脱げて意味がなくなることがあり ます。

色としては、遭難時の捜索を考慮に入れるなら、暖色系のものが 遠くから目立つので、いいでしょう。あるいは沢登り、薮山での虫対策としても 22

購入に当たっては、必ず試着して下さい。メーカーによって表示と実際の サイズとが異なります。防寒着の上にレインコートを着ても窮屈でないくらいの サイズ(但し、裾や袖は長すぎないよう)にしておいた方がいいでしょう。

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坂野正明 2005年 10月 8日