: アイゼン (クランポン)
: 各用具選びのワンポイント・アドバイス (その一)
: 確保器、下降器など
太さによって、細引き、スリング(シュリンゲ)、ザイルなどと呼ばれます (人によって定義が異なるようですが)。 冬山や沢登りに用いることを考えるなら、ドライ加工してあるものの方が いいでしょう。 自分(やパートナー)の命を預けるものですから、できるだけ自ら購入、管理 するべきものでしょうか。
スリング用は、 最初から縫製された輪になったもの(テープ製; ソーンスリング)が、今や一般的 です。強度的に強く、結び目がほどける心配もありませんから62。 実際、ソーンスリング以外は、今や非常用以外の価値はない、と断言している文 献もあります[25](その文献では、登攀を念頭においています)。
ただし、それでも、筆者は、(ソーンスリングでない)テープスリング、ロープス リングのひとつか二つは購入することを初心者にお勧めします(店で切り売りされま す)。非常用になる、ということの他に、自分で購入する ことで、ロープの扱い、特に結び方に習熟できる、初心者にはテープよりロープ の方が扱いが簡単なことがある、などのメリットがありますから。ハーネスの代 わりや補助にスリングを使う可能性まで念頭に置くなら、長め で、かつ幅広のテープスリングがいいです。懸垂下降のバックアップなど、 プルージック用途に使うなら、細め(5mm 程度)でしなやかなロープスリングがい いでしょう63。最近の(ダイニーマ素材の)ロープスリング 64は細くても非常に強いです。しかし、しなやかさに欠けるので、プルー ジック用途には向いていません。
なお、スリングを作るとき、結び目などの分、出来上がりの長さよりも長めの ロープ(またはテープ)が必要になります。その長さは、目安として、(ダブル フィッシャーマンズ・ノットを使うという前提で)ロープの場合、直径 5mm で 35cm、以後、直径が 1mm 増えるごとに 5cm 余分に必要です[2]。テー プの場合、(テープベンドを使うという前提で)幅15mm のテープで 45cm、以降、 5mm 増えるごとに 5cm 余分に必要です[2]。たとえば、6mm のテープ で、ワンレングス(=円周120cm)のスリングを作るならば、ざっと 120+40 = 160cm のテープを用意する必要があるという次第です。
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