: 入手
: Gear for mountain activity
: はじめに (第一版序)
まずは格好から入ろう!
``昔は道具など全くいい加減でもとにかく山に登っていたもんだが、
最近ときたら素人のくせに道具だけいっぱしで…''というベテランの
苦言を稀に耳にします。…が、敢えて申しますと、これから山へ入ろう
という方は、そういう繰言(?)は無視して、とにかく道具から入ることを
強くお薦めします。
理由が3つあります。
- 山にはやはり危険があります。危険を避けるためには、初心者こそいい道具を
揃えるべきです。弘法は筆を選ばなくてもいいんです。つまり、ベテランなら
どの程度の危険が存在するかをよく承知していますし、たとえベストの道具が
なくても他のものをうまく代用するなどの術を知っています。一方、初心者には
それが全く分かりません。だからこそ、安全を金で買いましょう3。道具代を
けちったばかりに、怪我をしたり、最悪、命を落としたりするのは愚の骨頂です。そこまで
いかなくても、道具代をけちったために、山行中、不快な思いをして山を
好きでなくなるのはやはり悲しいことだと思いませんか?4
- 決して安いとは言い難く、また今まで使った事がないような、
登山用品を購入するためには、色々情報収集、勉強するものでしょう。
その過程において、登山の知識が深まります。それは、より安全な登山が
できるようになることをも意味します。また、同時に、登山に対する興味も
深まりましょう。
- いい道具はやっぱり値が張ります。一大決心して道具を購入したなら、
やはり、その道具を生かしたくなるものでしょう。つまり、道具を揃える
ことで、一層、山へのめり込むきっかけ作りになるのです。逆に、「安物買いの
銭失い」という言葉は、山道具に関しても当てはまりましょう5。
最後に、文献[10]から一節を引用しておきます。
登山装備は、山に登るための道具、山で生活するための道具であると同時に、
山での事故を未然に防ぐ道具でもあるのです。
「この道具とどのように関わりをもつかは、その人の考え方、生き様の反映である」
とか。
生き様の反映とまで言われたら夢おろそかにはできませんね。
: 入手
: Gear for mountain activity
: はじめに (第一版序)
坂野正明
2005年 10月 8日