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第一版を出して以来、筆者自身としては、服にはそれほど投資していません -- 当時の選択がそう悪くなかったようで、多くはそのまま使い続けています(つま り本文書の第一部はそう悪くない!)。本項では、以下、主に書籍などから仕入れ た伝聞情報に基づいて、可能性を書いてみます。

ソフトシェル(soft shell)
ソフトシェルと一言で言っても色々種類があるようですが、ここでは、 端的に「防風撥水機能付肌着」を意味することにします。文献 [38]では、汗がにじむような天候から気温-15℃(!)の環境までも、 これ「1枚」で用が足りる、とあります。防水性よりも透湿性が重視され ていて、少々濡れても濡れた部分の温度が体温と同じになることで暖かさを 維持(ウェットスーツの考え方)、というコンセプトです。フードがあること、 防風性に優れていること、チャックが充実していて体温調節が容易であること が条件、と文献[38]では主張しています。

実は、ソフトシェルとして売られているものの中で、フードがあるものは、多 くありません76。皮肉な見方をすれば、用語自体、上着を売り出すために メーカーがひねり出したものとも言えそうですし。しかし、アウトドア用の 服市場の中で、最も進化が著しい分野なのも確かなようです[38]。

メリノ羊毛(ウール)肌着
近年の化学繊維の発達は目を見張るものがあります。しかし、化学繊維では、 繊維それ自体に吸汗性や速乾性があるわけではありません。そういう意味で、 自然素材の羊毛にはまだ及んでいない、と言えるかも知れません。メリノ羊 は気候厳しいニュージーランドの高地に住む羊で、その羊毛を用いた肌着は、 着心地良く暖かく、吸汗速乾性に優れている、と聞きます。特に、(汗などで) 濡れた後でさえ暖かいのが驚きです。かつ、長期間の着用の後も、匂いが 残らない[34]そうです。難点は値段で、化学繊維素材に比べて、 倍くらいの値段がします。

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坂野正明 2005年 10月 8日