- 平原での雪洞 (2007/07)
平原での雪洞
ある本で、最も実用的な雪洞は、(斜面でなく)平原の まっただなかに掘ったものだ、と書かれていた(本ではなく、プロのガイド に聞いたのだったかも?)。今まで、平原のまっただなかに掘るなんて、 ずっと手間だろうし、風避けはどうするのか、と思っていたのだが、 今回(2007/04)、 スノーブロックを掘り出していた時に気付いたことがあった。
平原で四角いスノーブロックを掘り出すことは難しくない。 しかも、掘り出したスノーブロックはそのまますぐ横に並べて壁と することができる。つまり、掘り出す深さは、実質、半分で済む。 1回につき高さ 20cm のスノーブロックを掘り出すとしたら、 2層分掘り出した段階で、実質上 80cm の深さが確保できる。3層分 なら 120cm、十分だ。そういう意味では、掘り出す量は、斜面に掘る場合に 比べて、半分で済む! しかも、二人いれば(そしてショベルが二つあれば)、 二人ほぼ同時に作業することも可能だ。
問題は上が開けっ広げになっていることだが、ツェルトがあれば、 それを雪で固定すれば、十分だろう。 ただし、夜間に雨雪がたくさん降る可能性があるなら問題か。 また、上の厚みが無い分、斜面に掘った雪洞に比べて 少々寒いかも知れない。逆に利点としては、天井が落ちてきて 生き埋めになる心配をしなくて済む。
雪洞経験のおありの皆さん、よかったらご意見をお聞かせ下さい。
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まさ