2005/01/02--08 Torridon Hills 登山記録/感想文 (by まさ)



総括

山域
Scotland/Torridon Hills
参加者
トム・H、バーニー、ローレンス、サラ・W、ジョン・M、アレックス、トビー、まさ
期間
2005/01/02 -- 2005/01/08 (6泊7日)
  • 01/02 Leicester ...(車)... Ling Hut
  • 01/03 Hut ... Coire an Laoigh (雪上訓練) ... Hut
  • 01/04 Hut ... Coireag Dubh Beag ... Access Gully (Grade I) ... Stuc a' Choire Dhuibh Bhig ... Carn nan Gobhar ... Hut
  • 01/05 (休息日)
  • 01/06 Hut ... Carn nan Gobhar(引き返す) ... Hut (停滞)
  • 01/07 Hut ... Coire an Laoigh ... Spidean Coire nan Clach ... Beinn Eighe ... Coire an Laoigh ... Hut
  • 01/08 Ling Hut ...(車)... 帰路
宿泊
Ling Hut
天候
  • 01/02 曇
  • 01/03 雨時々曇
  • 01/04 曇
  • 01/05 曇時々雨
  • 01/06 雨
  • 01/07 曇
  • 01/08 曇

登山編

この冬、最大の目玉になるであろう正月明け1週間の長期山行へ、当然、スコッ トランドに来る。場所はトリドン山地、英国で僕が経験した初めての冬山の舞台だ。スコット ランドほぼ最北西端に相当する場所なので、(雪の)条件的にも最高に近いはず。

泊まる場所も、3年前と同じ Ling Hut。参加メンバーのうち、トムとバーニーと は、3年前にも同じトリドン山地で一緒だった(ちなみにその時、トムとバーニー とは恋人関係だった。今は、バーニーはローレンスと恋人関係。トムは、その 後できた恋人と先の夏に別れ、その直後にこの山行を企画した。人間模様…)。 サラとは、ついこの間の湖水地方の半冬山 で一緒したばかりだ。トム、トビー、ジョンは、2年前の正月にもこのトリドン 山地へ来たという。というわけで、多くのメンバーにとってなじみのある場所だ。 一方、アレックスは、まっとうな冬山は初めて、ローレンスは雪山自体、全然 経験ないという。今回の山行に先立ち、必要装備などは色々メイルで説明した。 僕が圧倒的に経験豊かなので。

今回、ピッケル、クランポンを購入した人、ダブルアックスを購入した人、スク リューやブルドッグやデッドマンまで購入した人、皆それぞれに気合いが入って いる様子。僕も遅まきながらショベルにゾンデ棒を入手した。ローレンスらと、 できたら途中で幕営を入れよう、と話し合っている。去年購入したテントの外張 を初めて使えるかな?

01/02

早朝、4時過ぎにトムの車でトビーと共にレスターを出発。 アレックスはジョン、サラと共に別便で。バーニーとローレンスはすでに インバネスでホグマニー(スコットランドの大晦日の晩の祭)を過ごし、 そのままスコットランドに滞在している。

前日、準備に追われて午前様になった僕は、後部座席でひたすら寝てしまった。 長時間のドライブの最中、申し訳ない…。

インバネスを越えた辺りでは、雪が降っている。ちょっと楽しみ。…しかし、 Ling Hut に着く頃(すでにとっぷりと日は暮れている)には雨に変わっていて、 周りにはまったく雪はない。2001 年暮れに来た時には一面、雪景色だったのに。今回それほど期待できそう にないな…。

先に到着しているバーニー、ローレンスと再会を祝し、遅れてきたアレックス らを待った後、早めに就寝。明日から山行だ!

01/03

朝、雨は止んでいない。一晩中降ったか…。外を眺めるに、少なくとも 下部の方には全く雪は見えない…。浮かない顔をしていたのか、バーニーに 「どうしたの?」と訊かれて「雪がない…」と答えると、ぎゅっと抱きしめて くれた。バーニー、いい子だ。

今日は、バーニー、ローレンス、サラ、ジョン、アレックスを率いて雪上訓練 へと出かけることにする。トムとトビーとは別行動で Spidean a' Choire Leith に出かける。10:00、雨の中、発。

道路から道を北に登り、Coire an Laoigh へと西に折れる頃に、ようやく雪に 出会う。Spidean Coire nan Clach の南陵へ向かうところの谷筋に何とか訓練 になりそうな斜面を見つける。 トレーニングは、歩き方(キックステップ)、滑落停止、雪の層の見方、 ハンドテスト、最後、雪面での腰絡み確保まで。バーニーはかなり感謝感動して いた。こういう訓練が必要だったのよ、と。まったくおっしゃる通り。英国人 の若い(男子)学生は雪山をなめている傾向があるからなぁ。確かに、英国では、 雪山と言っても、日本ほどには厳しくないから。

Beinn Eighe に登りたそうな向きもあったが、今日はおとなしく降りることに する。登る気なら、もっと早立ちしないとね。
さて、雪訓は一応終わった、明日こそ登山にしよう。

01/04

僕は5:30起床、ラジオBBC4 の shipping forecast (船舶天気予報)を聞いてから、 皆を起こす。今日の目標は昨日と同じメンバーで、 Coireag Dubh Beag の Access Gully (スコットランド・グレード I) へ。トムとトビーとは、別のルートで Spidean a' Choire Leith に登るという。幸い、今日は雨は降っていない。8:26発。

この Access Gully は、ジョンは(トムとトビーも)、2年前に登ったそうだ。 谷筋の取付きでも、ところどころ岩が露出している。2年前は完全に雪に覆われて いたそうだから、やはり雪の量は全然少ない。ここで装備を整えて、コンテで 登ることにする。僕のリード、アルプスを登ったことのあるサラが2番手、 ジョン、アレックス、バーニー、ローレンスと続く。60m のロープとは言え、 5人引っ張るのは大変そう…。まぁ、Grade I だから問題ないだろう。

雪が少ないため、谷筋でもしばしば岩が露出していて、時にボルダリング的な 岩登りになる。一カ所だけ氷があった。びびるほどの場所はなかったので、 基本的に僕がフリーでリード、必要に応じて後続を順次確保、という形で、上 まで登った(ピッケルはもちろん1本だけで十分)。支点は、ナッツとスリングとで ほぼ問題なかったし、登りながらの岩角を使っての速攻中間支点もかなり豊富に 利用できた。

下部に比べると、上部の方が若干難しかった。ジョンによれば、すべて雪で埋まっ ていた2年前よりはずっと難しかったそうだ。おそらくその技術的問題とまた疲 れとで、上に行けば行くほど、サラの後続の確保がおろそかになっていっていた ようだ。最後、 Bidein Toll a' Mhuic のコルまで上り詰めた時、後ろの確保状 態を確認できたところ、サラはまだかなりましで、どうも後ろに行けば行くほど、 伝言ゲームのようなもので、確保がおろそかになっていったようだ…。コンテの 経験がほとんどない人を 5人引っ張るのはやはりなかなか無理がある、というこ とか(当然?)。まぁ、難しいルートではないし、必要なところは、支点を作って 停まって確保していたからそれほどの危険はないのだが。最初に、もう少しちゃ んと説明しておくと、違ったかも知れない。次回への課題としよう。

ここまでかなり時間は使ったが、せっかくの機会、 Stuc a' Choire Dhuibh Bhig の山頂(915m)までは登る。相当、岩でごつごつしていて、クランポンでは 登りにくい…。山頂でクランポンを脱ぐことに。山頂からの眺めは悪くない。 何と言ってもトリドン山地 Liathach のひとつの頂の上に立っているのだから。

その後、再度コルまで戻り、ここからは、南に下ることにする。最初の雪面(雪 面の下は明らかに草地)がかなり急なのでクランポンがあった方がいいだろう、 特に経験が少ない人々は、ということで再度ここでクランポンを装着。そんなこ となら上で脱ぐことはなかった。何をやっているんだが。

Carn nan Gobhar を通り、Allt an Doire Ghairbh 沿いの登山道に出る頃には すっかり日が暮れてしまった。もっとも、登山道には見えない登山道だったが…。 北米などで夜の丘歩きの経験豊富というアレックスが先頭に立ってリードする。 ヘッドランプは足下がそれなりに見える限り、使わない。その方が、道の全体像 を把握できていい、というセオリー通り。やがて足下自体怪しくなったので、 ヘッドランプを頼りにして、18:30 舗装道(A896)にたどり着く。ふー。

今日の登りはコンテのいい訓練になったし、僕にとってはそれはそれで悪くなかっ た。ただ…、雪がない分、特に冬山初めての人々にとって、あまり面白いとは言 い難かったかも知れない…。残念。お天道様だけはどうしようもないからなぁ……。

01/05

昨日が長い一日だったこともあり、今日は休養日の雰囲気。 天気も今日も雨がちでよくないし。

昼前、バーニーから、ローレンスがマイクロ・ナビゲーション(地図上の細かい 地形などを頼りに読図、歩くこと)の訓練をしたいからよかったらつきあって、 と言われる。ローレンスは、登山リーダーであるバーニーの父から、机上講習を 受けたことはあるが、実地で使ったことはないという。喜んで応じる。

hut の周りの荒野、南西から南東にかけて 2km くらい回るルートを設定して、 そのルート通りに行けるかどうか、というわけだ。目印と言っても大したものは ないので、簡単ではない。ローレンスも、案外難しいものだんだなぁ、と言い つつ、楽しんだようだ。「登山」をするなら、ナビゲーションはクライミング よりも大事(と僕は思う。英国では軽んじられがちな気がするが)。ローレンス の今後に期待しよう。

01/06

例によってひとり早朝起きて、BBC4の船舶天気予報を聞くと、今日の天気は 荒れそうな模様、最高風力 Storm 10 になるという…。元々は、この山行中、 Liathach の主稜線トラバースができればなぁ、と考えていたのだが…、 この天気ではとても無理。また、核心は、雪が少ないとぐっと難しくなる らしいから、そういう意味でも、今週はだめ。いや、この雪の少なさでは、 核心どころかアプローチの谷の登りさえ難しいだろう。一昨日のように。 残念だが仕方ない。お天道様にはかなわない。

しかし、昨日が休養日だったから、今日はどこかに行きたい。僕としては、トリ ドンが初めてのローレンスらに 1000mを超える頂を踏ませてあげれば、と思う。 そういうわけで、Liathach の南側から、一昨日下りに使っ た一般道を経由して、Liathach の(またトリドンの)最高峰 Spidean a' Choire Leith を目指すことにした(2001年 に来たとき、ローレンスの恋人のバーニーは頂上を踏んでいるので、彼らに とっては経験を共有できるのも喜びだろうし)。一般道は上部までは通じていな いが、下りに使われるようなルートだから、最も易しいと言える。また、少し難 しくなるだろう上部は、(稜線に出るまでは)地形的に風の影響は最小限になるは ずだ。

トムとトビーとは、僕らが二日目に行った、雪の谷筋 から Beinn Eighe を目指すという。A896 を前にして彼ら二人に別れを告げる。 さて、登りにかかるとすぐ、西風が強烈なことが感じられる。南斜面で若干東 向きだから、条件的にはそう悪くはないはずだが、お構い無しだ。雨もかなり 混じる。日の出まではとりあえず登るが…、この飛ばされそうな強風は、一般道 でさえ危険を感じる。天気予報は正しい…。撤退することにした。

濡れ鼠で帰ってきた時、小屋があるのは嬉しいもの。天幕だとこういう時は 悲惨だから…。やがて、トムとトビーが帰り着く。彼らは、雪の斜面を二つ 稜線まで登って楽しんできたが、山頂は風が強すぎてあきらめたという。 同斜面は東側なので、風はかなりよけられたのだろう。

この日、午後は、トランプなどしてゆるりと過ごしたのだった。
皆の士気もかなり低い。アレックスらは、予定を早めて明日帰ろうか、スコット ランドのウイスキー醸造所でも見物して、と話し合っている。そもそもこの嵐で は何もできない。そして、ただでさえ少なかった雪が、連日の雨でみるみる融け ていっていて、とても冬山を楽しめる状況ではない。実際、仮に雪がどかんと 降ったとしても、安定するまで一日見たいから、そうすると、どのみち登山の 時間はないことになる。うーん、残念だ…お天道様にはかなわない。

ただ一人、ローレンスは乗り気だった。風が強くて危険なのは困るが、雨に濡れ るのは、十分暖かくさえあれば、気にならない、とおっしゃる。心意気やよし。 明日は、(天候が許せば)今日、トムとトビーとが行った雪の谷筋から Beinn Eighe を目指すことにする。

01/07

今朝の天気予報は、昨日よりはましだったが…、それでも最高風力は Gale 9 に 達するかも、ということだった。午後になると悪化する(Storm 10 になるかも) と聞き、すぐローレンスを起こして、早立ちを促す。昨日の天気でトムらが 行けたわけだし、行けるところまで行ってみよう。

バーニーも行く予定だったのだが、今朝はちょっと体調がすぐれず、遠慮するこ とになった。実は、バーニーは、Beinn Eighe は、3年前、僕とあと一人と、南斜面から登っ た(当時は、完全に雪に覆われていた雪面登山だった。今回とは雪の量が 桁違いだった…)。バーニーが今回来られないのは残念だけど、 ローレンスが今回登れるなら、なかなかいいね。

今日は雨はほとんど降っていない。風も昨日に比べると弱くなっている。Coire an Laoigh に入る頃になっても、あたりに全く雪はない。二 日目に行った時に比べても随分と融けている…。

目標の雪の斜面は何とか(?)残っていた。Beinn Eighe の左側(南側)と右側に 二つ斜面がある。トムらが言っていた斜面だ。左側を登ることにして、斜面の前で クランポン、ハーネス他装着。僕は念のためロープも一部肩にかけていつでも 出せるようにしておく。

とはいえ、それほどの急斜面でもないので、ローレンスも問題なくついてくる。 昨日、トムらが来た時は、稜線まで雪の斜面だったそうだが…、今日は、上部 100m は雪がすでになく、歩きにくく一歩ごとに崩れるざれ場と化している。 (体力的に)雪面よりそちらの方がはるかに消耗だった。ただ、東斜面のためだろう、 風はほとんどないのは嬉しい。

稜線を目前にして、小休憩を入れ、いざ風の中へ。すぐ、Spidean Coire nan Clach の三角点(972m, 山頂は 977m)に達する(12:30頃)。ここから Beinn Eighe の山頂 へは稜線上をわずか150m。しかし、風が凄まじい。立つのはもちろん、 座っているのも辛くて、文字通り二人腹這いになってしばらく耐えた。定義通り の Storm 10 だ! 悪名高いスコットランドの冬の強風か。

そんな暴風もいつまでもは続かない。少しましになった頃、風の目を見計らいつ つ、岩壁を利用して、10歩、風待ち、10歩、風待ち、と進んで、ようやく Beinn Eighe の山頂(993m)に達した。ローレンスと握手を交わす。これほどまでの強風 は今までに経験がなかった。5℃と暖かいはずだが、強烈な風冷えのため、手も かじかんでいる。

雨はなく、雲の動きは速い。見張らしもなかなかのものだ。3年前、ポールらが 登ってきた Stuc Coire an Laoigh への稜線はもちろん、Liathach、Sgurr Dubh からさらに遠くの山々まで見通せる。Beinn Eighe は、Spidean a' Choire Leith を除けば、付近の最高峰なのだから。

下りは山頂すぐ東側の雪の斜面を利用することにする。東側なので、風はかなり ましだ…とは言え、やはりまだ強いが。急なのは最上部だけなので、そこは、 ローレンスの下りを腰絡みで確保する。幸い全然問題ない。僕はフリーで下る。 少し下ると、すぐ風がなくなる。地形の違いはかくも、ということだ。

今日は強風の冬山を楽しめて、ローレンスはなかなか満足そうだった。よかよか。

夕刻、一足先に帰るアレックス、ジョン、トビーを見送って、今日は残りの5人で 静かに過ごす。トムは、元々は明後日までいる予定だったが、この状態ではねぇ、 と明日、帰ることにする。

01/08

今日は帰るだけ。早朝、天気予報を聞くために起きる必要もない。バーニーに 起こされるまで多少ゆっくり寝させてもらった(イングランドまでは12時間を 超えるドライブだから、そうゆっくりもできないのだが)。

僕は荷物はトム(とサラ)の車に預けて、バーニーとローレンスの車に乗せて もらうことになった。今日はイングランド北部のローレンスの実家に泊めさせて もらって、明日、日曜日、レスターまで送ってもらう。

hut から出て外を見ると、雪。山の上の方は白く染まっている。くぅぅ。
とはいえ、帰る前にまた白化粧した美しきトリドンを拝見できたのは幸いだった としよう。
帰りの道では、時に雪のための徐行運転となってしまった。まったく、 お天道様にはかなわない。


生活編

Ling Hut の生活

小屋は3年前に記録した通り。 何も変わっていない。今回は8人だったからかなりゆっくり使えた。

今回食事は、僕はサラとアレックスとコンビを組んで料理した。サラが 菜食主義者なので、当然、それに合わせることになった。僕は醤油や 胡麻油や豆腐を持ち込んで、主に和風で調理して、なかなか好評 だった。豆腐なんて重いもの、小屋だから持ち込めるものだけど。
アレックスはタイ風、サラは一般洋食風という感じだった。

驚いたのが、二日目のトム。なんとアヒルを丸ごと一匹持ち込んで、 オーブンで丸焼きにして、それ「だけ」を夕食として食べていた。 ひと切れご相伴に預かって美味しかったのだが…、それ「だけ」というのは、 なかなか強烈…。

Ling Hut と言えばチェス(?)。トムと3年ぶりにチェスで対戦した。中盤の 勝負手が不発でひと駒損に終わり、結局それが最後まで響いて、長手数の末、 破れた。3年前のリベンジ だったかな? (笑)


情報編

トリドン山地

トリドン山地の主は、東西に走る Liathach 山系。すぐ北側をほぼ平行に走る Beinn Eighe 山系も見逃せない。
Ling Hut からは、東南東の Sgurr Dubh も目を惹く。ちょっと気づきにくい ところでは、南の Sgorr Ruadh へもアクセスできる。

トリドン山地の登山は、冬こそ真骨頂とされているようだ。岩がもろいため(砂岩)、 夏は、あまり適さない。例外として Beinn Eighe 山系西端の Coire Mhic Fhearchair 付近の岩場が、よく夏期登攀されているそうだ。実際、地図を見る限り、山頂まで 達する一般道(path)は見当たらない。(夏場の)ウォーキングのルートはあると 聞くので、それなりのガイド本を探せば見つかると思うが。

Liathach も Beinn Eighe 山系も Allt a' Choire Dhuibh Mhóir 川沿い の道(path)が、アクセスの基本になるだろう(もちろんどこを登るかによる)。駐 車場は、(Ling Hut へ行く場合も含めて) Glen Torridon (トリドン川沿いの地 域のひとつ) の National Trust の駐車場 (GR(枠参照番号):959569) が無料で 使えて、かつ便利な場所にある。幹線の A896 の道端には、しばしば停められる ところがある。

地図、ガイド本

Torridon Hills 付近の地図としては、 Ordnance Survey (OS) の 1/25000, 1/50000 地図が例によって基本。 Harvey の地図もある。

登攀のガイド本は、SMC (Scottish Mountaineering Club) の
「Northern Highlands --- Rock & Ice Climbs: Volume 1」
が基本。なお、トリドンを含む地図は、裏表紙の方にある。


タイム・テーブル

2005/01/02-08 Torridon Hills 山行タイム・テーブル (Masa)
時刻 行動 高度(m) (計器|地図) 温度(℃) 歩数(複歩)
2005/01/02
(Leicester → Ling Hut at Torridon)
2005/01/03
(Hut → Coire an Laoigh → Hut)
08:30 起床 88(s)
10:00
10:10 舗装道(A896)
10:34 別れ(pathへ) 105
13:30頃 雪上訓練 780 5
115 10
2005/01/04
(Hut → Coireag Dubh Beag → Access Gully → Stuc a' Choire Dhuibh Bhig → Carn nan Gobhar → Hut)
05:30 起床
08:26 86(s)
08:36 舗装道(A896)、休 90 5
08:48
09:20 15分休 300
10:15 Coireag 入口
10分休
417
12:00頃 Gully入口、ギアアップ 0
12:30頃
14:30頃 主稜線(のコル)
Stuc a' Choire Dhuibh Bhig 山頂
15:30頃 主稜線のコル
18:30 舗装道(A896)
19:20頃 Hut
22:40 就寝
2005/01/05
(休息; hut周りで読図訓練)
2005/01/06
(Liathach 目指すが、停滞)
04:00 起床
07:15
07:40 舗装道(A896)からpathへ別れ
08:20 休; 撤退決定 342 850
08:30
08:50 舗装道(A896)からpathへ別れ
22:30 就寝
2005/01/07
(Hut → Coire an Laoigh → Spidean Coire nan Clach → Beinn Eighe → Coire an Laoigh → Hut)
05:15 起床
08:25 86(s)
08:57 A896別れpath
6分休
108
09:35 9分休 412 1350
09:55 5分休 508 280
10:23 717 750
11:30頃 Gully前, ギアアップ 5
12:30頃 稜線(頂上?)
15:30頃? Hut
23:40 就寝
2005/01/08
(Ling Hut → England)

表注:
高度の表記で (s) は高度計をその高度にセット。 なお、高度計は、腕時計(Silva/Alta)を使用。歩数は、その前の 項目からの歩数(複歩)。


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まさ