2005/03/24-28 Cornwall 登山記録/感想文 (by まさ)



総括

山域
Cornwall/Land's End近辺/Sennen etc.
参加者
クローディア、ジェームズ、アナベル、グレアム、チャールズ、デイブ、キム、まさ
期間
2005/03/24 -- 2005/03/28 (3泊5日(1車中泊))
  • 2005/03/24 Leicester ... Cornwall
  • 2005/03/25 天場 ... Pandeen Lighthouse ... Portheras Beach ... 往路戻る
  • 2005/03/26 天場 ... Sennen ... 天場
  • 2005/03/27 天場 ... Sennen/Whitesand Bay ... 天場
  • 2005/03/28 天場 ... St. Ives ... Leicester
宿泊
幕営 (Levant Mine 近く)
天候
  • 2005/03/24 曇
  • 2005/03/25 晴
  • 2005/03/26 曇
  • 2005/03/27 曇
  • 2005/03/28 小雨後曇

登山編

3/24

ただただ、ドライブ。

3/25

早朝に着いた後、天幕を張ってしばし睡眠。 10時前には起き出して、 Coast Path (コーンウォール海岸沿いの道) のウォーキングのルートへとのんびり歩いていく。

3/26

今日は、岩登りの日。
コーンウォールは、海岸沿いの崖が岩登りの名所になっている。 実際、3年前に来た時の岩登りの経験は、英国の岩場の中で、僕にとっては 最高の思い出だ。クライミング仲間のジョン・M も、最高の岩場は コーンウォールと言っている。

キム、デイブは岩登りの経験がないので、今日はコーンウォール名物の マルチピッチは避け、低難度の岩場が揃う Sennen (Pedn-Men-Du) に 向かう。観光地 Land's End (直訳: 地の果てる場所)に隣り合った場所だ。

岩登りするためには、降りないといけない。登歩攀のグレード 1。 しかし、ここですでにキムは随分怖がってしまって、クローディアの サポートで何とか降りたのだった。結局、キムは、岩登りを遠慮する、 ということになった。むしろ、ザイルがある分、安全なのだが……、 気乗りしないものはしょうがない。

まずはクローディアのリードで、Diff のルートを登る。トップロープを セットして、順にフォロー。僕はこの日、初めて登歩攀に最適という 登山靴で登ってみたところ、吸盤でもついているのかと思うくらいの 素晴らしいフリクション! 感動した。 少し離れた ところでは、ジェームズが、さらに簡単なルート(ガイド本に載っていない。 登歩攀のグレード 3 くらい?)をリードして、皆でフォローした。

続いて、クローディアと僕とで隣の壁にボトムロープをセット。 S から HS といったところ。HS の方は、アナベルとかは落ちながら何とか 登っていたから、ちょうどいいグレードだったのだろう。最後、僕は、 そのロープを利用して、真ん中のクラックを登ってみた。E1 くらいか?

あとは、海岸沿いに歩いて、他のクライマーたちを鑑賞、と。 岩登りの日としては、非常にゆったりとした日であった。

3/27

今日は、昨日と同じ、セネン(Sennen)で、砂浜の方で、カヌーイング(シーカヤック) にと興じた。

3/28

今日、午前中、岩登りを楽しんでから帰ろうか、と言っていたものだったが……、 朝から雨。こりゃ、だめだ、とのんびり朝食を摂って、帰路に着く(頃には 雨は上がっていたのだが……)。

途中、St. Ives (セント・アイブズ)で、のんびり観光と相成った。 見物は、海岸の景色くらいだが。 チャールズとグレアムに別れを告げ、あとは一路、長いドライブで、 休暇を締め括った。

実にのんびりとした休暇であった。


カヌー編

今回のグループの得手は、山(岩)登りというよりはむしろカヌーの 感じだ。実際、室内でしか経験がないというアナベル以外は、皆、 自分のカヌーを持って(持参してきて)いる。デイブはかなり長い経験がある ようだし、グレアムのカヌー(カヤック)の腕前は相当なものらしい。 全く経験ないのは僕だけだ。

セネン(Sennen)の砂浜では、少なからぬ人がカヌーに興じている。 かなり寒いんですけど……。曇だし。実際、キムは、私は遠慮するわ、と 見ているだけにしていた。クローディアらにウェットスーツを 貸してもらって装着。ただし、靴は予備がなく、僕は足は裸足。

人数分のカヤックはないので、僕は、最初、ボード(ビート板みたい) を渡された。波打ち際で波乗りをして遊べ、ということらしい。 すぐ近くで中学生くらいの女の子のグループがキャピキャピとボードで 遊んでいる。でも……寒いんですけど……。

そのうち覚悟を決めて、海へ。ウェットスーツは確かに暖かい。 ウェットスーツなしは想像できない。しかし、やっぱり寒い……。

波乗り自体は、簡単そうに見えて、意外にそうではない。何回かに 一度それなりに成功するかどうか。タイミングだけの問題なのだけど。 サーファーへの最初の道? でも、もうひとつ僕の趣味ではない感じ。 寒いし……とそのうち陸へ上がる根性なしの僕。

カヤック組が一段落ついたのを見計らって、クローディアらに、 師事を乞う。チャールズの長めのカヤックを貸してもらうことに。 グレアムの短いカヤックは見た目格好いいのだが、安定性には 劣るから初心者向きではないんだとか。なるほど。

転倒した時に、カヤックから安全に脱出できるように なるのが、最初のステップだという。カヤックは窮屈なうえ、水が 入らないように体とカヤックとを固定しているから、ちゃんと脱出 できないと、それは確かにおおごとだ。

グレアムとチャールズとについてもらって、岸に対して直角の方向 (=最も安定な方向)に行っては帰る、ということを繰り返した。 原則として足が立つ場所で。グレアムらがすぐ横についてくれている。 岩登りの時とはうってかわって実に頼もしく見える。さすがか。

それほど波があるわけでもないのに……、少しの波に当てられると すぐバランスが崩れ……やがて水中に没することになる僕であった。 僕は水には慣れているはずなのに、カヤックごと水中に没するのは あんまり気持ちいいものではない。完全に冷静というわけには いかない自分を発見する。

水と格闘するのはなかなかに気持ちいい。寒さもすっかり忘れて、 大いに楽しんだのだった。グレアムが(自分で)もうひと漕ぎ したそうになってきた頃、最後の漕ぎ出しをして、カヤックを降りた。 非常に楽しい貴重な経験だった。クローディア、チャールズ、グレアム はじめ皆に感謝!

あとでカヌー乗りの友人と話したところ、普通、カヤックは室内で 始めて何度も練習し、運河などの波がないところに行った後で、 はじめて海など波があるところに乗り出すものらしい。そういう 意味で、僕の経験は例外的? 数分とカヤックの上にとどまっていられ なかったのも無理はないか。

そういえば、岩登りも初めてしたのは、 外の岩場であって、屋内人工壁ではなかったなぁ。技術を鍛えるのには 屋内がいいことに異論はないが、やはり目的は外だから。外で始めて、 楽しさを覚えるのは悪くないかな、と感じるところだ。


タイム・テーブル

2005/03/24-28 Cornwall 山行タイム・テーブル
時刻 行動 高度(m) (計器|地図) 温度(℃) 歩数(複歩)
2005/03/24
22:50 (車)Leicester発
2005/03/25
(天場 ... Levant Mine ... Pandeen Lighthouse ... Portheras Beach ... 往路戻る)
05:05 天場着
05:25 就寝
09:30 起床
Coast Path walking
20:15 夕食 9
23:50 就寝
2005/03/26
(天場 ... Sennen (Pedn-Men-Du) ... 天場)
08:40 起床 10
11:00過
Coastguard Face で岩登り
天場に戻る
夕食
Pub へ
24:10 就寝
夏時間になる
2005/03/27
(天場 ... Sennen/Whitesand Bay ... 天場)
09:30 起床
12:00頃 海岸へ
Whitesand Bay でカヤック
17:00頃 天場に戻る
20:00頃 Pubへ(夕食)
24:00 就寝 9
2005/03/28
(天場 ... St. Ives ... Leicester)
記録無し

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