[Japanese / English]
Summary
- 山域
- Peak District/Hen Cloud
- 参加者
- ジョー、アンドリュー、ジェームズ、まさ
- 期間
- 2005/10/23 (日帰り)
Birchen Edge- Emma's Slab Area/Emma's Dilemma (14m S 4a); Leader まさ
- Emma's Slab Area/The Funnel (12m D); Leader ジョー
- Nelson's Slab/Captain Birdseye (14m VS 4c); Leader まさ
- Orpheus Wall/Monument Gully Buttress (8m HVS 5b); Leader まさ
- Powder Monkey Parade Area/Powder Monkey Parade (16m VS 4c); Leader まさ
- 天候
- 曇 (13℃ @19時)
登山編
地元の登山仲間だったジョーが、この夏、マンチェスターに引っ越した。 今日は、そんなジョーとピーク地方で再会、岩登りを楽しもうという趣向だ。 レンジャーをやっているというジョーのおじとその息子も一緒に来ることに なった。チェスターフィールド駅で落ち合って、一番近いバーチン・エッジに 行くことにする。
バーチンは僕は 3度目、実は必ずしも好みではないのだが、低難度のルートの 豊富さにかけては群を抜いているので、ジョーらには最適な岩場の一つだろう。 そして、苔むしやすいこの季節、特に雨が続いた数日間の後としては、西側に 開けるバーチンは、状態がいいことが期待できるのもメリットだ。
僕はジョーと組んで登る。まずは軽く、Severe のルートを……のはずが、 最初の中間支点をセットしている間にいきなりスリップして、ジョーに 手で支えられる羽目になってしまった。ジョーがでかい奴で助かった。何を やっているんだか。次いで、4ヶ月ぶりの外での岩登りのジョーが Diff を さくっとリード。
次が僕の番で、VS 4c。最上部のスラブの前の中間支点として、小ポケットに ナッツ 7番を突っ込む。カムを効かせることで何とか収まるが……、自信が ないので、衝撃吸収スリングで伸ばしておく。ただ、そのせいで、その ポケットをホールドに使えなくなって閉口した。横の壁も使いつつ、クリア。
今日、ジョーは(リードより)むしろ難しいルートをフォローする方 が楽しい、ということなので、僕が続けてリードする。今日のメインとして、 Joe Brown のクラシック HVS 5c の Orpheus Wall に目を向けるが……、 グループがかたまって、トライしている。では、次の機会に、ということで、 近くの HVS 5b Monument Gully Buttress へ。長らく Severe とされていたルートだそうな。 割と簡単そうに見えたが……、どうしてどうして、さすが 5b (どこが Severe やねん)。中間支点は申し分ないが……、セットするのに疲れて しまって、核心に向かう頃には疲労がたまって、落ちかける(ロープに 体重がかかったかも知れない)。 もう一度はトライするが、どうにも自信が持てず、クライムダウンして 休憩……の間にクライムダウンに失敗して、今度はまともに落ちてしまった。 あらら。
休憩後は、苦労はしながらも核心を超えて、上まで登りきった。楽勝に見えたん だがなぁ。甘くないってか。ジョーも 2回落ちながらも無事、フォローする。
そして、VS 4c の Powder Monkey Parade 少し長めの三つ星ルート(16m)に向かう。途中のトラバースが、背が低い人は結構 大変だろう(4b but quite a bit harder for the short who will have to dangle)、 とのこと、つまり僕には大変なはずだが、元々が 4b なら何とかなる、 面白いくらいだろう。ところが、実際は、トラバース以前の最初のくぼみの 登りがやけに難しく、何度もトライする羽目になった。10度くらい試した だろうか。最後、ヘックスとフレンズ 4番、ぬんちゃく何個か他を下に残して(チムニー的 なので、邪魔)、アームバーとニーバーとを両方使って何とか上のチョック ストーンまで登ることができた。先の HVS 5b ルートよりも こちらの方がずっと難しいではないか! そこを越えるやいなや、フレンズ 4番が 恋しくなってしまったのはご愛敬……。残っていた最大のヘックス 7番 (キャンプ社)を縦に使うことで何とかきれいな支点を取ることができたのは 幸いだった。
トラバース自体は、かなり怖そうに 見えたものの、いざ向かうと全然そんなことはなく、背の低い僕でも十分に 簡単、高度感のある楽しいトラバースだった。トラバースの中間点で中間支点を 取ることさえ楽にできたし。最後、スラブの登りの前にトリカムも極めて、 登りきった。結局、最初は大変だが、あとはきれいなラインで、楽しいルート だった。気に入った!
途中にトラバースが入るようなルートだから、当然、ダブルロープで登った
わけだが、それを利用して、最初にフォローしてきたのはジェームズだった。
10代前半(?)で僕に比べてさえ背が低いジェームズ、登り初めはジョーの膝か
肩に乗って越えたそうな。一方、ジョーはと言えば、ひょいと手を伸ばして、
例のチョックストーンに手をかけて体を引き上げておしまいだったそうな。 背とリーチの差はでかかった、というわけだ。
このルートで結構時間を使ってしまったので、ここでお開きとする。
今日は、僕の登り自体は素晴らしかったとは言い難かったものの、 60cmぬんちゃくから衝撃吸収スリング、トリカムまで使えたのは結構嬉しかった。 だてに持ち運んでいるわけではない、ということで。そして何より元気そうな ジョーに再会して岩登りを愉しめた、素晴らしい一日だった。
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まさ