2007/06/02 Cademan Woods (ケイドマン・ウッズ(林)) 登山記録/感想文 (by まさ)

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総括

山域
Leicestershire/Cademan Woods and Broad Hill
参加者
イアン、スティーブ、アンディ、バート、エルスペス、ロブ、まさ他
期間
2007/06/02 (日帰り)
Cademan Woods and Broad Hill
  • Reg's Crack
    • Central Crack (4b; まさ)
    • Left Arête (3c; まさ), Direct start (4c; まさ)
    • Crack behind the Arête (4a; まさ)
  • Reg's Crack の 10m 右の巨石
    • Central Slab (4a/4b; まさ)
  • Temple Hill 内(allotomentの近く)の巨石
    • Centre thin crack (4c; バート)
    • Right Slab (Sitting start; 6a; バート (まさは断念))
  • Tarry Tor (径の「東」側(ガイド本の地図には「西」のように書かれている))
    • Central Crack (そのまま上まで; 4a; まさ)
    • Left Crack (4a; バート)
    • Right-hand overhanging slab (5a; バート)
天候
晴時々曇

登山編

レスター県で岩登りのガイド本を作り直そう、という気運が 盛り上がっている。今のガイド本は相当、古いので、クライマーの皆で 手分けして各岩場に行って、今の状態を最新のガイド本に反映させよう という次第。先日は、レスター県のクライマーが集まって、ガイド本 会議が開かれた。昔は登られた記録がある多くの岩場が今は見捨てられている ので、そこを登れる状態に掃除して、ルートを記録する、というのも 必要なプロセスだ。

今日は、その活動の一環として、 BMC(英国登山協会)英国中部(Midland)支部の若き支部長のイアンの音頭で、 そのひとつの Cademan Woods (ケイドマン・ウッズ(林)) (と隣接する Broad Hill (ブロード・ヒル))に集まる。林の中に巨石が点在する場所で、 ボルダリング(ザイルなどの登攀用具を使うことなく、低い巨石を登る スポーツ)に適している、という。僕は初めてだ。

ここには、巨石が点在することは知られているが、ルートの記録は 一切無い(ガイド本が出た当時は、ボルダリングというスポーツは 存在しなかった、というか認知されていなかったはず)。 つまり、どこを登っても、それは僕らの初登として記録される ことになる! また、幾つかの巨石は知られているが、中には 知られていない巨石もあるだろう、というのも楽しみの一つだ。 ただし、どこを登るにせよ、登る前に岩を掃除(庭仕事!)する必要が ある可能性は高そうだが。というわけで、庭道具とクライミング・シューズ、 チョークに、ボルダリング・マットが僕らの装備。

数人が集合後、僕はまず、独りで既存の地図と実際の巨石の位置とを 照合に出かける。すぐ分かるのもあるが……はっきりしないのも多い。 既存の地図はそれほど当てになりそうにない、ということか。 1時間半(?)後、元の場所に戻ってみると、人がさらに集まっていた。 そこで僕は、バートとロブと組んで今度はまともに庭仕事とルート開拓に 出かける(が、5分後にどうしたことか、ロブとはぐれてしまって、 バートと二人回ることになった)。

まず、近くて、位置のはっきりしている Reg's Crack から始める。 比較的きれいな石で、真ん中に走るクラックが目印。 (英国技術難易度にして) 4b というところか。左側のカンテは易しい(3c)、 下から(無理に)直接登れば 4c か(ちょっと人工的?)。 いずれにせよ、ここは易しいボルダリングのルートが 3、4本というところ。 それでも、(もちろん難易度も知らずに)初登というのは結構おつなものだ。

すぐ右側の巨石を登った後、次の岩を目指すが……見当たらない。 代わりに、薮の中にちょっとした巨石を見つけた。ちょっとした庭仕事の 後、いざボルダリング。高さ 2メートル余り に過ぎないが、敢えて sitting start にすれば、ひとつ面白い課題があった (6a くらい)。僕は結局断念してしまったが(弱々)。登ったバートに拍手!

その後、Tarry Tor の方に戻ってみる。地図とは違って、 径の反対側に見つかったが、位置関係からして間違いなかろう。 真ん中から左の 2本のクラックは易しいが、右側のちょっとかぶっている スラブが面白い。3m 強か? ランディングも(スポッターがいて、マットが あれば)悪くないし。結局、バートが最初に解いて(5a)、僕が後に続いた。

ここで、僕とバートとは、最初の集合場所(目立つ巨石がある)に戻る。 エルスペスが登るところ。勇ましく Tシャツを脱ぎ捨てて上半身ビキニ姿。 (今日、ガイド本用の候補写真を撮っている)イアンはもちろん激写! これが ガイド本の表紙を飾ると売れるかも(笑)。20代半ばのエルスペスはルックスも いいし。いやいや、硬派のクライマーのガイド本としてはそれは問題? などとがやがや話しながら林を後にした僕達だった。


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まさ