2008/09/26--28 湖水地方登山記録/感想文 (by まさ)

[Japanese / English]



総括

山域
Lake District/Coniston, Duddon Valley
参加者
アンディ・Ra、サイモン、ジャン、リチャード、ゾーイ・P、トニー、ポール・P (Bowline CC)、ジョン・スミス、まさ
期間
2008/09/26--2008/09/28 (2泊3日)
  • 2008/09/26 Leicester ...(車)... Coniston (hut)
  • 2008/09/27 hut ...(車)... Dow Crag ... Old Man of Coniston ... Coniston村 ... hut
    1. `B' Buttress/Giant's Crawl (115m, Diff; 18, 15, 14, 20, 18, 12, 18m); Leader (AL) まさ(第1-2, 3-4, 5 ピッチ), リチャード(第6ピッチ) (OF)
    2. `C' Buttress/`C' Ordinary Route (76m, Diff; 15, 9, 7, 12, 10, 13, 10m); Leader (AL) リチャード(第1-2, 3-4ピッチ), まさ(第5ピッチ) (OF)
  • 2008/09/28 hut ...(車)... Duddon Valley/Seathwaite ... Wallowbarrow Crag ... Seathwaite ...(車)... Leicester
    1. West Buttress/Thomas (57m S, 21m, 18m, 18m); Leader トニー (第1-2, 3ピッチ) (OF), 2nd ゾーイ, まさ
    2. West Buttress/Western Wall (33m MVS+, 15m(4b), 18m(4a)); Leader ゾーイ (第1-2ピッチ) (OF), 2nd トニー, まさ
様式: AL = 交互リード, MT = コンテ, O(s) = オンサイト, F = フラッシュ, (A) = (助言少々), G = グラウンド・アップ, Hp = ヘッド・ポイント, D(og = ザイルぶら下がり, E(s) = 諦める/エスケープ, C(d) = クライム・ダウン
宿泊
Barrow Mountaineering & Ski club Coppermines Cottage (hut)
天候
  • 2008/09/26 曇
  • 2008/09/27 曇時々晴後雨
  • 2008/09/28 曇

登山編

ボウライン登攀会の人々と一緒に湖水地方に山行に。 今までに何度も泊まったことのある Barrow Mountaineering & Ski club Coppermines Cottage に泊まる。 今回はクライマーとウォーカーとそして人によっては 自転車(マウンテンバイク)も持参してきている。 何をするかは人次第、天気次第。

09/26

ジョンと一緒に車で湖水地方へ。 ジョンは山岳会のメンバーではなく、自転車乗り。 今回、キャンセルした人が出たもので、誰か興味がある人は、 と会の外にも広く募ったもので、それで乗ってきたそうだ。

09/27

Zoe high on a buttress in Dow crag

Dow Crag を登るゾーイ

ここコニストン(Coniston)の盟主 Old Man of Coniston の近くにある岩場 Dow Crag へ。 Dow Crag は僕は今まで何度も来ようとしたものの、天候他で縁がなく、 今回が初めてになる。 ここには、湖水地方最高の Diff ルートとして名高い 6〜7ピッチの Giant's Crawl があり、前々からずっと登りたかったものだ。 今回、ようやく念願が叶う! 実際、今、肘に痛みがあるため、ハードなルートは遠慮したく、 Diff のルートはそういう意味でも歓迎だ。

リチャードと組んで登り始める。 リチャードは、クライミングは久々ということで、 お手柔らかに、という様子だ。 まずは僕のリードで最初の 2ピッチを一気に飛ばす。遠くからは、ごく狭いレッジ的な 斜めの構造を登るように見えるこのルートだが、実際に 登ってみると、フェイスと言っていいほど広い。

`A'バットレスでは、ゾーイが垂壁の真ん中に取り付いているのが見える。 なかなかの雰囲気!

次の 2ピッチ分も僕のリードで。 間にある垂壁が、ちょっと難しい感じで、Diff としてはハードかも。 もっとも所詮、Diff なので問題はあるわけではないが。 最後の 2ピッチ分は、1ピッチリードしたところで切って、最後の 1ピッチを リチャードにリードを任せる。やっぱり、1ピッチくらいは リードしないとね! この頃になると、リチャードも 岩に取り付く自信が戻ってきたのか、問題無くリードを終える。

気持ち良いクライミングだった。最高か、と問われると、 ちょっとどうかとは思うものの、悪くない。

次に、同じく Diff で 5〜7ピッチの `C' Ordinary Route を登る。リチャードが最初の 4ピッチ分を 2ピッチで登り、 僕が最後のピッチをリード。最後のピッチが核心だと思った。 そういう意味では、僕がリードしたのが正しかったのだろう。 リチャードはこのルートはあまり気に入らなかった様子。 一応、三つ星なんですけど。フェイスのクライミングなので、 好みがあるかも知れない。僕としては、ごく普通のルートだと 感じたところだ。最後、日が暮れてきてガスがかかってきたところで、 登り抜ける。

他の人々はすでに発っている様子だ。あとで分かったことだが、 この日、僕らのグループの中で 2本のルートを登ったのは 僕とリチャードだけだった。 ここから、盟主 Old Man of Coniston の山頂まで登ってから 逆側に下り返して小屋まで。なかなかの一日だった。

09/28

Scenary from the ledge on Thomas, Wallowbarrow Crag

Thomas 2ピッチ目から見下ろすダドン谷

今日は、多くの人々はマウンテン・バイクをするという。 ゾーイとトニーと僕とだけが岩登り。 Duddon Valley の Wallowbarrow Crag へ行く。Duddon Valley は、僕にとって全くの未知の世界。 Ulpha Fell 地域と言うこともある。 楽しそう!

West Buttressにて、 最初はトニーのリードで、Severe (3ピッチ)の Thomas を。眼下に見える谷が美しい。 次いで今度はゾーイのリードで MVS+ (2ピッチ)の Western Wall を一気にピッチを切らずに登る。 最初の斜上トラバースがちょっと高度感ありそうだが、 ゾーイは落ち着いたもの。着実に高度を稼ぎ、なんなく登りきった。 確実な技術に感心したものだ。

まだ陽が高いものの、ジョンと待ち合わせている僕はここで 去ることになった。

Duddon Valley は、人里近い田園風景の中で 登る感じと言おうか。湖水地方の中の岩場としては 少し他と雰囲気が違う。緑が濃い。 いい雰囲気だった。

Zoe high on Western Wall

Western Wall を登るゾーイ

Zoe higher on Western Wall

Western Wall をさらに登るゾーイ


タイム・テーブル

2008/09/26-28 湖水地方山行タイム・テーブル (Masa)
時刻 行動 高度(m) 温度(℃) 歩数(複歩)
(計器) (地図)

表注:
高度の表記で (s) は高度計をその高度にセット。 高度計は、無線機付属のものを使用。 GR は、Grid Reference Number で、省略時の頭文字は SD。

2008/09/26
(Leicester → hut@Coniston)
17:20 Leicester発
22:00頃 9
22:20頃 hut
23:55 就寝
2008/09/27
(hut → Dow Crag → Old Man of Coniston → Coniston → hut)
06:45 起床
08:15
10:10 Dow Crag取付 649 12
14:30 Giant's Crawl終了後、取付 637 12
17:50 `C' Ordinary終了
18:20 稜線発 10
Old Man of Coniston 822
20:00 Coniston村 55
23:40 就寝
2008/09/28
(hut → Seathwaite → Wallowbarrow Crag → Seathwaite → Leicester)
07:15 起床
10:25 Seathwaite駐車場発
10:50 Wallowbarrow Crag着 12
14:50 登攀終了
15:20 Crag発 15
15:50 駐車場
21:00 Leicester/Oadby

この文書の先頭へ戻る
「英国での登山的生活」へ戻る
トップへ戻る


まさ