[Japanese / English ]
総括
- 山域
- Leicestershire/Charnwood Quarry, Markfield Quarry
- 参加者
- グレアム、イアン、まさ
- 期間
- 2009/05/30 (日帰り)
Charnwood Quarry- HVS 4c; Leader グレアム (OF), 2nd イアン
- Camera man (VS 4a); Leader まさ (OF, solo; 初登攀)
- E1 4b; Leader イアン (OF), 2nd まさ、グレアム
- H78 Crack (HVS 5b); Leader まさ (OF; 初登攀)、 2nd イアン、グレアム
- Grey Slab/Titch and Kwacker (12m VS 4c); Leader イアン (OF), 2nd イアン
- North-East Face of Betty Peg/Weak Walk (20m S 4a); Leader まさ (OF), 2nd グレアム
様式: AL = 交互リード, MT = コンテ, O(s) = オンサイト, F = フラッシュ, (A) = (助言少々), G = グラウンド・アップ, Hp = ヘッド・ポイント, D(og) = ザイルぶら下がり, E(s) = 諦める/エスケープ, C(d) = クライム・ダウン
- 天候
- 曇 (23℃@17:00頃)
登山編
再度、チャーンウッド石切場へ、今度はグレアムと彼の旧くからの 友人の(かつての学校の先生で、グレアムをクライミングに誘った)イアンと。 イアンはもちろん、グレアムも初めて(こうして、皆に このレスター一の岩場を紹介している僕であった)。
まず、グレアムが、この岩場の顔ともいうべき、主スラブを斜上する ルート(HVS)をリード。イアンが確保。僕は横から写真を撮る。 もっとよいアングルで……、と少しずつ(もちろんソロで、それも 運動靴で)スラブを登っている間に、中間点くらいまで達してしまった。 ここまで来たら、上まで登っちゃえ、ということで、一番簡単そうな 主スラブの左端のコーナー(植物が生えていて、きれいな ルートではない。ただし、角度的には一番易しい)をそのまま上までソロで登った。 結果、意図せずして、新ルート "Camera Man" (VS 4a?) となった ものだった。
そしてリードするグレアムを、今度は上から写真を撮る。 このルートでは、最後の中間支点からランアウトして上まで登り切る ことになり、技術的にもそこが核心(だから HVS)。そこではちょっと 気がかりそうな様子が顔に出ていたグレアムだったが、無事、登り切る。
続いて、イアンが僕の確保で E1 4b のルートを。難易度が示唆するように、 技術的には簡単とは言え、中間支点が無きに等しく、核心が最上部 (40メートル!)というルート。イアンは、上部で、なんとか マイクロナッツを極めることができたものの、信頼できるには 程遠く、かなり震えている様子だった。グレアムに、上からザイルを 垂らして確保する用意をしてくれ、と頼む。とはいえ、結局、 自力で登り切ることができた。おめでとう!
イアンは、セカンドの僕に、例の中間支点のマイクロナッツを、 10段階評価で査定してくれ、と言う。ほとんど触っただけで 外れ落ちる……。「0.5 だね」(皆、苦笑)。 グレアムが次にフォローして、セカンドでよかった、リードは とても、という感想。命かかった E1 ですからね。
この後、僕は、 6週間前に目をつけて、 3週間前に失敗した、 Lower Tier のルートに挑戦する。 3週間前の失敗を教訓に、今度は、懸垂下降で事前に少しクリーニングする ことにする。オンサイトは諦めた、ということだ。
そして、クリーニングの後、いざリードに挑戦。 前回、苦労した最初のヘアラインクラックは、今回は大きな問題無い。 そして、左へのトラバースもOK。とはいえ、その時点で腕の疲れは 感じられる。核心であろう、そこのオーバーハングの乗り越しは、 とても自信が持てない……。やむなく、右にトラバースし返して、 今度は、そこから上に直接登ることにする。さらに右のコーナーの H78 を今回も登るのは残念過ぎる。意図したルートとは異なるとは言え、 そこを登れば、それも新ルートになるはずだ。 そこでもオーバーハングとは言え、中間支点は取れるし、 それほど悪くはなさそう。今回こそ新ルートを登るべし、と心に決めて 取り付く……予想通り、乗り越せた。上部も、別の中間支点が取れ、 易しくはないものの、格別困難というほどでもない。 無事、上まで登り切った! 新ルート「H78 Direct (HVS 5b)」。
意図した通りにはいかなかったのは残念だったが、新ルートを開拓できた、 ということで、まずまずだったと言えようか。 セカンドのイアン、苦労してフォローしてきて、難易度はそんなものか、 と同意してくれた。
この後、今度は、Markfield Quarry に移動。 Beacon Hill と並んで、レスターでもっともポピュラーな岩場。 レスターの岩登り初体験のイアンもいるので、紹介も兼ねて。 三人で数本登ってお開きに。
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