エクレン・アルプスの山情報

概観

ラ・グラブ (La Grave)

ラ・グラブ (La Grave) は、アルプスはモンブランから南東南に 200kmほど、 エクレン山脈(Des Ecrins; エクレン・アルプスと呼ばれることも)の片隅(?)に ある、山間の村です。一番近くて有名なのは、南の La Meije山(3983m)でしょう。 岩と氷の厳しいルートが目白押しだと聞きます。

一方、近くの森(Bois des Fréaux)の中を流れる川が冬には凍って、 すばらしい氷壁登攀の舞台を提供します。標高にして 1500m くらいの地点で、 温度が高過ぎも低過ぎもしない、というところです。 La Grave 自体、標高1490m 程度で、そこから水平距離もたかだか 1〜3km の間に、 (多くはマルチピッチの)氷壁登攀に適する数多くの滝が集中する(ただし、 ラ・グラブからは、川の橋を渡る関係上、最低標高 1420m 地点まで一旦 降りる必要がありますが)、という素晴らしい条件です。

ラ・グラブ (La Grave) へは、グルノーブル(Grenoble)からバスで行くのが、 最も便利でしょう(約120km)。グルノーブルへは、欧州各都市から飛行機の直通便が あり、またフランス国内からは TGV(高速幹線鉄道)で乗りつけられます。 ラ・グラブへは、グルノーブル市の中心バスターミナルから 直通バスで 1時間半程度です。ラ・グラブの旅行情報案内所(Office de Tourisme)の 方で降りるようにしましょう(もうひとつ、隣にラ・グラブの名を冠した バス停(Les Fréaux)がありますが、これは、ラ・グラブ村中心部から数km 離れています)。バスは一日に 3便程度ありますが、曜日や季節によって運行状況は変わるので、事前に チェックしておくことをお薦めします。

地図、ガイド本

1/25000 地形図は、La Grave は、 「3435 ET MEIJE, PELVOUX (PARC NATIONAL DES ÉCRINS)」 の上端に含まれている(Institut Geographique National発行)。 氷滝が点在する Combe de Malaval (Bois des Fréaux) もその ほぼ全容が同地図で分かる。また、La Meije まで含まれている。 一方、La Grave の北の山々に興味があれば、 「3435 ET VALLOIRE, AIGUILLES D'ARVES, COL DU GALIBIER」 が必要。La Grave が下端に含まれている。

登攀のガイド本は、仏語の 「Cascades Oisans aux 6 Vallées, Tome II (de François Damilano, Godefray Perroux)」 が定番の様子。

宿泊

ラ・グラブは、オフピストのスキーヤーにも人気の場所のようです。 だから、特に冬場なら、宿泊に困ることはないでしょう。 多人数(たとえば 6人)なら、皆で一緒の部屋に泊まれば、安くつくでしょう (つまり、そういう大部屋があることが少なくない模様)。 今回、以下の二つを利用しました。英語は、まぁ困らない程度には通じます。

ホステル Gîte "Le Rocher"
巨大な炊事場、冷蔵庫などあります。外国人宿泊客が多いように感じました。 泊まった部屋は、6人部屋でした。
B&B (朝食付き宿) L'Edelweiss
朝食はバイキング形式。同じく 6人部屋でした。

参考リンク


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