▲欧州的登山生活▲

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第20号: あこがれのアルプス登山 (その九)

発行日
2006/05/15
発行者・筆者
まさ (坂野正明)

まさです。
1カ月の御無沙汰でした。皆さん、黄金週間は楽しく過ごされました? 楽しい山行をなさった方もいらっしゃることでしょう。僕の方は、 復活祭の休みから、ドイツで 3日山歩きして、(伯耆)大山に登って きました。久々の日本の山、落ち着きました。

さて、いよいよ、2週間あまり過ごしたシャモニー谷に別れを告げる日が やってきました。名残惜しいですが、仕方ありません。 講習会に一緒に参加した人々らは、先に帰った人が多いですが、 少なくとも四人は、あとさらに 2週間ほど過ごすとのこと。 羨ましい限りです。翌年、また再訪したい、本気でそう思いました。

アルプスシリーズ最終回になる第九回、旅の残り香が感じられ ますでしょうか? (次回から、再び本拠地英国に場所を移します)

目次


登山記録編 〜〜 あこがれのアルプス登山 (その九) 〜〜

  • 山域: 欧州アルプス/フランス・シャモニー
  • 期間: 2005/07/18--08/02 (15泊16日)
  • 参加者: まさ、アレックス、マイク

(つづき)

08/01 (Vallorcine)

今日は、僕のシャモニー行動最終日(明日が移動)。昨晩のうちに、ア レックスとマイクと話して、一緒にマルチピッチの スポーツ・クライミングのルート(つまり、ボルトのルート)に行くことにしている。

ヴァロルシンヌの岩場に着くと、結構な人だかり。ここは、駅からは 近いし、最高で F6b という難度、人気があるのは当然だろう。ガイド 本はないが、適当に当たりをつけて、登り始めることにする。

マイクの二回目のリードで、どうも難しそう。丁度、 上から懸垂下降してきた人がいて、「難しいルート登っているね、6a か 6b のはずだよ。」と声をかけられる(後で本屋でガイドブックを見ると、6b だった)。 ありゃ、道理で。マイクは結局、右のクラックへと逃げて、 上まで登る。アレックスがクリーニングの後の僕は、 トップロープ状態で、スラブのフェイスを直登できることになった。ラッキー!
なんとか落ちずに登りきる。アレックスには、「ヨ ガでもやっているんかと思ったよ。」とからかい半分、感心半分で言われ た。うーん、柔軟性が僕の取り柄ですから……。もっとも、簡単なルートを難し そうに登るのもまた未熟者の証拠でもあるから……、いいのか悪いのか。

花崗岩のこの岩場、なかなかに悪くない。しかし、至るところにボル トが打たれているのが興ざめと言っていい。クラックがそれなりに走っ ているので、ナチュラル・プロテクションで何ら問題ない。英国なら ば、一本のボルトも必要ない岩場だ。唯一怖いのは、僕らの 4ピッチ 目のスラブのフェイスだが、地面からは十分上にあるのだから、10m 落ちたと ころで大したことはない。シャモニーの岩場はすべて、スポーツルー トなのだそうだ。いい岩場なのに。残念至極だ。

正直、僕はスポーツルートには興味が沸かない。今日、あえて一緒し たのは、友好を深めたかったから、という単純な理由だったし。その 目的は大いに達せられたので、よかった。明朝、僕は早いので、晩、 固く握手を交わして、アレックスとマイクと別れた。彼らは湖水地方 の中心部に住んでいる。また会うこともあるだろう、と期待したい。

08/02 (帰途)

今日が帰途。早朝、アルジェンティエール駅まで歩いて、シャモニー駅 行きの列車を待つ。 ところが……、駅で待てど暮らせど来るはずの列車が来ない。仏語の 説明文を読み間違えたか。やむを得ず、急遽、駅の外に出て、幹線道 (と言っても田舎道)でヒッチハイクを試みる。雨の中、大荷物持って…。 20台ほど通りすぎたか、やっと一台、停まってくれた。ふー。

この親切な人々は若いカップル。小さな車に僕の大荷物を押し込んで くれた。実は二人は英国人、しかも何という偶然か、一人(アマンダ) をシャモニー駅までジュネーブ空港行きのバスに乗るために送りに行 くという。僕と完全に目的地が同じではないか! おかげさまでぎりぎ りバスの発車時刻に間に合った。そして旅は道連れ、バスの中でも アマンダと、楽しく話に興じたのだった。

ちなみに、この日、ジュネーブ空港でも、時間は十分あったはずなの に、葉書など書いているうちに搭乗時刻になってしまって……、出国 検問の時に「すいません、すいません」と人を押し退けて先に行かせ てもらうは、おまけに間が悪く、手荷物を疑われるわ、パスポートま で疑われるわ、で大変だった。「○○便に御搭乗のお客様は直ちに搭 乗口へ……」の全館放送の中、係員 と一緒に、気を揉む搭乗受付の人の横を走り抜けて、飛行機の中に駆け入っ たのだった。

来るときは手荷物もパスポートも何も問題なかったのに、2週間伸ばしっ ぱなしにしていた不精髭が問題だったのかも……。最終日前夜、剃刀を 買うつもりが、目をつけていた美味しいクレープ屋で最後の一枚を、と 言っているうちに時間が無くなってしまったからなぁ(笑)

(アルプスシリーズおわり)

△以上、9回分、記録の一部。全文は、以下に載せました。記録以外にも、 色々な現地情報に触れています。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/eu/200507_alps.jis.html


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次回は… 「大和撫子からのおたより」

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