△第9号: ダブルロープのデビュー岩登り
- 発行日
- 2006/02/15
- 発行者・筆者
- まさ (坂野正明)
まさです。
5月に、60m のダブルロープを買いました。今回は、それのデビュー 岩登りが主題です。連れのアダムの持参したシングルロープと交互に
使いました。
そのダブルロープ、実は年末に買うはずだったのが、都合で当時 とりやめたもの。同じ会社(店)に 5月に連絡したところ、値段が 2割方上がっていました。昨今の原油価格の高騰の煽りをうけて いる、ということ。なるほど!
先の米英日他のイラク侵攻は、ブッシュ支持基盤であるテキサス 石油会社にとってはいい話ではないと思っていて不思議でした。 でも、こうやって原油価格が高騰していると、一番高笑いしている のはテキサス石油会社ですね。なるほど!
山登りしていると、その楽しさで現実社会を忘れてしまいそうに なりますが、こうやって時に現実社会との接点ができるのはなか なかいいな、と思います。
ところで、一つ RanSta 経由で配信を受けている方にお知らせがあり ます。RanSta から連絡があって、RanSta が melma! に統合される ことになったそうです。melma! の方は、自動的に広告が入るように なりましたから、RanSta の方も、結局そうなってしまうのではないか と恐れます。僕の方としてもせっかく二つのマガジン配信システムを 用意したのに、意味ない……。広告の入らないマガジンシステムを ご存知の方はお教え下さればありがたいです(僕から直接配信されて いる方には関係ない話ですが)。なお、magmag は、規約の関係で使え ません。
目次
登山記録編 〜〜 ダブルロープのデビュー岩登り 〜〜
- 山域: (南東部)ピーク地方/Hathersage周辺
- 期間: 2005/05/28 (日帰り)
- 参加者: アダム、まさ
(ピーク地方で)最も近い東部の Birchen (バーチン)と Chatsworth (チャッツワース)に行くことにする。 ウォーミング・アップのアダムのリードの後、続いて、僕が、 Severe の Porthole Buttressへ。横にトラバースが入るため、24m と Birchen としては、相当に長いルートだ。この日は、僕のダブル ロープのデビューだったので、ダブルロープの恩恵を最大限に享受す るべくこんなルートをあえて選んだ次第。ダブルなので、シングルロー プに比べると、ドラッグは減るはずだが、それでも、特に垂直からト ラバースに移るところ辺りの影響で、結構なドラッグがあった。 ルート自体は、特に問題はない。
ここで昼食として、その後、Chatsworth まで歩いて移動。道路から すぐのお手軽岩場。HVS 5a の Mort Wall に取り付く。下から見ると 簡単そうだったが、登ってみると、意外にそうでもない。特に、中間 支点が思ったより取りづらい。最初の中間支点は、 DMM ピーナッツ で取ることになった。1m ほど上に次の支点をナッツで取る頃には、 ちょっと筋肉が張ってきている。登りかけるが、ちょっと自信が持て ず、かつ筋肉疲労がたまってきているので、クライムダウン…あれっ、 あるはずのスタンスがない…、「張って!」。というわけで墜落。支 点がある場所辺りまで降りてきていたので、墜落距離はゼロに近い が…、ショック。墜落するくらいならば、支点を握って、静過重だけ にとどめておくべきだった。そして、この墜落時、最初のピーナッツ が飛んだ。アダムが岩から少し離れて確保していたのも一因か。 少しロープに体重を預けて休んでから、気を取り直して登り直し。パ ンプさえなければ、特に問題あるルートではなく、上まで登りきった。
この後、2本ルートを登って、今日はお開き。 ダブルロープのデビューは上々だった。 今日、シングルと両方を使い分けることで、その効果がよく理解できた気がする。
△以上、記録の一部。全文は、以下に載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/uk/20050528_peakd.jis.html
登山ミニ知識編 〜〜 岩登りとザイル 〜〜
岩登りとは、文字通り岩、岸壁を登ること。だから端的にはどう登っ てもいいわけです。裏山の岩をひょいと登れば、それも岩登り。でも、 10m の岩を登っていてもし落ちたら運が良くても大怪我、100m の岩な ら、即死間違いありません。だから、ロープを使って、仮に落ちても 途中で止まるよう、最悪の事態は避けられるように登ります。
昔、ある漫画で、「単独初登頂」の時に、前から垂れているロープに 掴まって登る姿がありましたが……、そのロープ、どうやって張ったっ ちゅうねん、と思わず突っ込んでしまいました。当然、 「初登頂」ならば、自分の手が届く範囲より先にロープを張るのは不 可能です。
現実の岩登りでは、普通は、二人(以上)の組で登ります。最初に登る 人(リーダー)を、後から登る人が、ロープを使って下から確保します。 たとえば、登り初め(垂壁の真ん中を想像して下さい)から 5m 登って、 そこで落ちた場合、リーダーは、崖の下まで落ちる代わりに、確保者 との距離の 2倍、つまり 10m 落ちるだけで済む、という次第。
さて、登り初めが平坦な地面なら、これは、要するに 5m、地面まで 落下することと同じこと、つまりロープを使う意味はありません。 それに、どんな状況であれ、10m 落ちるのは落ちる人にとっても 確保する人にとっても、気持ちいいものとは言い難く……、 落下距離は少なければ少ないほどいいのもものの道理です。そこで、 リーダーは、登っていく最中、途中で「中間支点」を作って落下距離を 抑える努力をします。つまり、岸壁の途中で支点を作って、落ちても その支点の少し下までしか落ちないようにします。たとえば、下から 4m のところに中間支点を作った場合、そこから 1m (= 下から 5m) 登ったところで落ちても、落下距離は 2m に過ぎないわけです。
リーダーが上まで登りきったら、今度は、リーダーが上から、ロープ で次に登る人(セカンド)を確保します。これは、単純ですね。落ちて も、落下距離は最小限で済みますし、極論すれば、ロープを頼りにセ カンドを引き上げることも不可能ではありません。
この時に使う太いロープのことを、しばしば「ザイル」と言います。 ドイツ語の Seil です。
Webページ更新情報
- この記事は、以下にも載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/magazine/backnumber/eu009.html
See you later!
あとがき
先週末は雨。それでも岩を登ってきました……英国流です。
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