▲欧州的登山生活▲

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第18号: あこがれのアルプス登山 (その七)

発行日
2006/04/09
発行者・筆者
まさ (坂野正明)

まさです。
アルプスと言えば、4000m の世界……ですが、僕らはまだ、アルプスの 4000m 峰には登っていません。そして、(まっとうな山行の)最終日、 4000m 峰を目指しました。

もともとは、僕ら二人とも、やっぱりモンブランには登りたいね、 と言っていたものでした。しかし、一週間しかいられないドムには 訓練と高度順応の時間が足りない。 そこで、モンブランは次の機会に、と今回は早々に諦めたのでした。 山は逃げませんからね。

そして、別にモンブランでなくても素晴らしい山はいくらでもある、 そんな記録のアルプスシリーズ第七回です。
※今週から 3週間留守にするので、続けて配信しています。

目次


登山記録編 〜〜 あこがれのアルプス登山 (その七) 〜〜

  • 山域: 欧州アルプス/フランス・シャモニー
  • 期間: 2005/07/18--08/02 (15泊16日)
  • 参加者: ドム、まさ

(つづき)

07/28 (Mont-Blanc du Tacul)

今日が、今山行のハイライトになるべき日。モンブランを取り巻く独立峰のひと つ、4248m のモンブラン・デュ・タキュル(Mont-Blanc du Tacul)に登る(一般ルー ト; PD)。基本的に雪のルート、最後の頂上部だけ、わずかに岩峰という話。 一応、ナッツの 3, 5, 7番を持参する。

早朝一番の登山ロー プウェイに乗りたく、(無料バスではなく)タクシーでシャモニーに向かった。30 ユーロ! 冗談! それだけあれば、ジュネーブ空港にだって行けてしまう……。 時間には替えられない。 ロープウェイ駅では、またもやジェレミーに会った。 シャモニー狭し。

ミディの山頂駅から、2日前に登ったナイフリッジを今度は下り、コルから いよいよ登りにかかる。踏み跡を一時的に外した僕らが踏み跡目指して歩いている時、 その踏み跡を下から登っていたパーティーの一組が、滑落した! ザイルパートナー共々、 転がり落ちていく。下から登っていた他のパーティー 2, 3人もあおりを受けて しまったようだ。幸い、その下に緩斜面があったのでそこで止まって、特に大き な怪我もなかったようだが……、いやはや怖いものだ。僕らも、この堅雪の 急斜面、慎重に登らないと。

ひたすら雪面を登り、最後、西陵に出る。前のパーティーは、稜線を越えて、モ ンブラン(かモン・モウディ)の方に向かったか。 稜線上を進み、最後の岩峰にたどり着く。 ここで一息入れて、登り開始。僕がフリーに近い状態で登って、 ドムを確保していく。意外に難しい気がしたので、最後は 3番のナッツで確保を 取った。そこから頂上は実は 5m だったが。ばんざーい!! ドムとがっちりと握 手を交わす。

この日もすばらしい見晴しだった。盟主モンブランをはじめ、360度の大パノラ マが展開している。僕にとって最高高度、2度目の4000m。 今まで 1週間以上、高いところで過ごしてきたせいだろう、 高度の影響は特に感じない。今回は無理だが、次は、向こうに見えるモンブラン には登りたいものだ。

そして、下山。登り以上に慎重に。 岩峰から長い雪面を下り、氷のデブリ地帯を過ぎ、着実に下っていく。 最後、山頂駅まで 300メートル登り返して、ロープウェイ。 降りたシャモニー村内のバス停では、(コースで一緒だった)ステファンらに 出会った(シャモニー狭し!)。

この日で、ドムとの雪と氷と岩のアルパイン・クライミングは終わる。ドムも僕 も大満足の日々だった。

(つづく)


登山ミニ知識仏国編 〜〜 食事 〜〜

今回、幕営だったので、当然、基本は自炊だった。 飛行機の厳しい重量制限をかいくぐるため、食品関係もほぼ一切持ち込まなかった。 これは失敗だった……。香辛料はもちろん、醤油ひとつ、塩ひとつないのは結構痛 く、着いた翌日には後悔していた。

山の食事と言えば、ペミカンに代表されるバターは欠かせない? しかし、夏のシャモニーでは、これも要注意だ。なにしろ日中の気温が 30℃を 超える……ということは、油断するとバターは日中すぐに 融けてしまう! テントマットの下に敷いておくと、かな り違うようだったが、気づいた時は時すでに遅し。 チョコレートなども、当然、同じ憂き目にあう。 クーラーボックスを持ち込むのもいい考えだろう。

スーパーで買う食材は基本的に非常に安い。 果物とか、ふんだんに摂取できた。夏の天幕生活では生もの は保存できないから、それがちょっと痛いところではあるが。二人いる時は、そ の点、楽でよかった、たくさん一度に買えて。一人ならば、例えば、ソーセージ を計り売りしてもらうなどすると、無駄無く使えるだろう。

主食は、パン、パスタ、米(長米種)が主だが、インスタントラーメンも手に入っ た(と思う)。パンは(日持ちする)ジャムで食べる手もある。

面白く感じたのは、レ・ショザレのキャンプ場でも、毎朝、フランスパンを売っ ていることだった。値段も質も悪くない。1週間に 1度か 2度、ピザ屋が来たり、 肉屋が来たりもしていた。

今回、当地での行動食は、以下のようなものを使った。スーパーも勝手が違うか ら、そのあたり、試行錯誤の連続という感じだった。

  • ナッツのミックス (見つけるのが結構面倒)
  • ドライフルーツ (これもレーズン以外、見つけるのが結構面倒)
  • チョコレート (テントに保存は不可、山上で使いきる)
  • キャラメル、飴類 (テントでの保存は要注意)
  • チーズ (小分けにしたものが手に入った)
  • フランスパン! (日帰り山行に限る)

Webページ更新情報


次回予告

次回は… 「あこがれのアルプス登山 (その八) 〜〜 やり残りたこと」

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