▲欧州的登山生活▲

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第41号: 湖水地方最奥の塔で星空ビバーク

発行日
2007/01/31
発行者・筆者
まさ (坂野正明)

まさです。
2007年初発行になります。皆さん、よいお正月を過ごされましたか? 僕は、この正月には、スコットランドまで行って、初めて英国最高峰の ベン・ネビス山に北壁から登ってきたりしました。ハードながら なかなか楽しい経験でした。今年は英国も暖冬なのですが、何とか 登れる状態だったのが幸いでした(冬のルートは、暖か過ぎると、 雪も氷もなくて登るのが実質不可能ということがよくあります。 暖冬続きの昨今、英国で 1960年代に記録されたルートが今は もう夢話になっていたりします……)。

さて、本メルマガの記録文の方は、大体、半年前の話を書いている ので(狙っているわけでは全然ないのですが……、文章を書くより現在の登山の 方を優先させていることもあって、なかなか追いつけず)、 先の夏の話から始まります。今回は、先の 7月中旬、めずらしく快晴に恵まれた 湖水地方奥地の「塔」、ピラー山の山頂にて独りビバークをしてきた記録が 主題です。実は半年前に観念して自家用車を入手したので、さっそくその 足を生かして、湖水地方まで遠征したのでした。

あわせて、同地域にある、おそらく英国最高のユースホステルについて紹介します。 では、本年もどうぞよろしくお願い致します。

目次


登山記録編 〜〜 湖水地方最奥の塔で星空ビバーク 〜〜

湖水地方への単独行。 どこに行くか……、せっかくだから、今まで一度も訪れたことのないエリアへ、 ということで、ピラー・ロック(Pillar Rock)に行ってみることにする。 湖水地方最奥の場所の一つだ。そのふもと近くにあるブラック・セイル・ ユースホステルは、国で最も人里離れた場所にあるもので惹かれた……のだが、 残念ながら予約で埋まっていた。 では泊まりは、久々にビバークとしゃれこんでみようかな? ピラー山の山頂で!

湖水地方の奥地、Buttermere湖近くに車を停めて、山に入る。 峠を一つ越えてブラック・セイルを横に見て通り過ぎた後、ピラー山方面へ 登っていく。 このピラー山には、その脇に、有名な双子の岩峰(ピラー・ロック)がある。 双子のうちの High Man は、イングランドで唯一、 歩いては、つまり登攀なしには、登れない山だ。最も易しいルートの登攀グレードは Moderate なので、僕なら、条件さえよければ単独でも問題ない、と期待して、 立ち寄ってみることにする。

しかし……残念ながら、持参したガイド本の説明が曖昧で、どこがルートか さっぱり分からない。 結局、ピラー・ロックは諦めて、稜線まで歩登攀で出て ピラー山頂まで登った。19時すぎに山頂着。 山頂まで来ると、ピラー・ロックもはっきり見える。登れなくて残念だったが、 山は逃げない。また来る機会もあろう。こんなに来たいのだから!

ゆっくりと山頂の風避け石組みの陰でビバークの準備。西の水平線に沈む夕日が 美しい。湖水地方からこれほどきれいに海が見えるとは知らなかった。 空が星で埋め尽くされる前に僕は眠りに落ちていた。

明けて翌日。惰眠をむさぼって 7時に起床。誰もいないピラー山頂での貴重な 時間なのだから、よしとしよう。よく眠れたってものだ。今日も快晴。 スコットランドの山々までよく見える。素晴らしい……。

山で泊まると、翌朝は誰にも会わないのが保証できるのがいい。静かな 山行。この日は、先の 2月 (当メルマガ36号) に行きそびれた Green Gable にも立ち寄って、行きとは全然違う大廻り ルートで Buttermere湖の方に下りて行ったのだった。 湖水地方の奥地に身を浸す気分をじっくりと味わいつつ。

△以上、記録の一部。全文は、以下に載せました。
 http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/uk/20060715_pillar.jis.html


英国の山紹介編 〜〜 ブラック・セイル・ユースホステル 〜〜

「山」の情報ではありませんが、関連することとして、今回、通り過ぎた ブラック・セイル(Black Sail)ユースホステルを紹介します。

英国ユースホステル連盟のWebページ
 http://www.yha.org.uk/find-accommodation/the-lake-district/hostels/Black-Sail/index.aspx
の紹介文は、 Black Sail is a legend, (ブラック・セイルは伝説(のホステル)だ) から始まります。 実際、ブラック・セイル(Black Sail)ユースホステルは、 英国内のユースホステルの中で、ある意味で抜群にすばらしい立地にあります (英国内の他の「人里離れた」ユースホステルのリストは、以下をどうぞ)。
 http://www.yha.org.uk/inspire-me/wild-and-remote/wildandremote.aspx

ほとんどのユースホステルが、当然、車(少なくともタクシー)を横づけできる中、 このブラック・セイルだけは、そういうわけにはいきません。 最寄りの駐車場は、Ennerdale Water 湖近くにあって、標高差 100m、たっぷり 6km 離れています。

そして、ブラック・セイルは、Liza川に沿った Ennerdale 谷の中にあるため、 文字通り、辺りには全く人の気配を感じさせるものがなく、 ブラック・セイルからの眺めは、英国には珍しく、自然に囲まれたものになって います。特に、Ennerdale 谷は、(イングランドには珍しく)ちょっとした 森林になっているので、ブラック・セイルからは森林を眼下に眺め下ろす 風景になります。

ブラック・セイルに一度に泊まれる人数はごく限られます(12人??)。 人気のあるホステルなので、早めに予約を入れておくのが無難です。 一度はこの伝説のブラック・セイル・ユースホステルに泊まって みたいものですね!

△この文章(プラスα)は、以下にも載せました。
 http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/info/laked.html#blacksail


Webページ更新情報


次回予告

次回は… 「ピーク地方荒野を独り彷徨(ブリークロウ)」

See you later!


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