社会

英国EU離脱(Brexit)の2019年3月の現状

2019年3月30日現在、英国のEU離脱(Brexit)は極端に混迷を深めています(今までの歴史は、本稿後半の「英国のEU離脱の歴史のまとめ」を参照ください。2016年の英国のEU離脱を問う国民投票の日に書いた記事「EU離脱を問う英国国民投票」もあわせてどうぞ)。

本来のEU離脱日である 3/29 は 4/12 に延期されたものの、現在、英国議会と英国政府との間の折衝が暗礁に乗り上げたまま、先が見えません。EUとの交渉の再延期の見通しも立っていません。本稿では、そんな英国の現状を批判的に解説します。

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日本での夏時間導入の問題点(2018年)

2018年8月、日本政府が夏時間導入を真剣に検討している、という報道があった。政権の現在案は……どれを取っても、暴論だ……。筆者の貧弱な想像力のはるか上をいく酷さだ。
その問題点を工学的、社会学的視点から考察する。

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EU離脱を問う英国国民投票

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EU flag

今日、英国にて、EU(欧州連合)からの離脱を問う歴史的な住民投票が行われました。その結果、拮抗した結果(52:48)ながら、EUから離脱することが決まりました。 衝撃の結果でした……。身近に目撃した政治決定という意味では、私の人生最大です。 本稿では、その背景を英国在住の私の観点から見ていきます。

そもそもの背景

英国は、日本や他の多くの国と同じく間接民主主義制なので、 ある議題をめぐって英国全国民による国民投票が行われることは極めて稀です。 歴史上、これが3回目になります。 1回目は 1975年のEU加入を問うもの、2回目が 2011年の選挙制度改革を問うものでした。

どういう場合に国民投票が実施され、またその結果の強制力がどうであるかは、英国法律上、憲法上の規定はありません。 今回、この国民投票は、英国下院(庶民院)与党の保守党キャメロン内閣によって提案され、 議会にてその実施のための関連特別法律が可決、制定された後、実施が決まりました。

その背景には、EU離脱をそもそもの党是とする、UKIP(英国独立党)が 2014年の欧州議会選挙で躍進し、同議会の英国選出議席中で第一党になったことがあります(UKIP 24議席、労働党 20、保守党 19)。 (EU離脱を問う住民投票を要求する)UKIP党の影響が無視できなくなったことに加え、 保守党党内からの圧力もあり、保守党政府は国民投票実施に踏み切り …

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